高谷惣亮　オンライン授業で高校生にエール「フィジカル鍛えてレスリングにつなげれば…」

2020年07月21日 19:36

レスリング

　レスリング男子86キロ級で3大会連続の五輪出場を目指す高谷惣亮（31＝ALSOK）が21日、今年の主要大会が中止になった高校生たちにエールを送る企画「インハイTV」でオンライン授業を行った。

　京都・網野高3年時にはシニアの全日本選手権の決勝まで勝ち進み、2011年から旧階級を含めて9連覇中。14年の世界選手権では74キロ級で銀メダルを獲得したベテランは、高校時代を「坊主にしろと言われても唯一髪を伸ばしていたかなり生意気な高校生」と苦笑いで振り返りつつ、「高校1年はインハイ（全国高校総体）にも出られなかったし、2年も個人戦は出ていない。当時はすごく悔しくて、負けたことで考えながら練習するようになって、トライ＆エラーを繰り返した」と原点を語った。

　参加した高校生からは減量方法や筋トレ内容、試合までのモチベーションつくり方などの質問が飛び、高谷は“逆質問”をしながら細かなアドバイスを送った。高校のスポーツテストでは3年連続で校内1位だったことを明かし「高校生で必要なことは体力の向上。フィジカルを鍛えた上でレスリングにつなげれば目に見えて結果が出てくる」と熱弁した。

　昨年の全日本選手権で優勝した高谷は、延期となった来年3月の五輪アジア予選（中国）で五輪切符獲得に挑む。新型コロナウイルス感染拡大の影響に「僕も改めて練習できることがどれだけ良いことなのか感じた」と話し、高校3年生のレスラーたちへ「これから大学でもレスリングを続けていく子はぜひいろんな話をしてつながっていきたいし、別のことに挑戦する子もレスリングで学んだことをいろんな分野で発揮して欲しい」とエールを送った。