渋野 巻き返せず132位で予選落ち「今日のスコアは自分の責任」
2020年08月15日 06:41
ゴルフ
「もったいないアプローチだったり、2メートル以内のパットをかなり外したので。今日のスコアは自分の責任だと思います」
8オーバーから巻き返しを期してのスタート。1番でティーショットを左に曲げ、4メートルのパーパットを打ち切れずにボギーが先行した。後半15番ではアプローチで寄せきれずにダブルボギー。だが、これで終わらせない。16番パー5のティーショットを打つまで、待ち時間があった。「ここで(バーディーを)取れなかったらもう取れない。頑張ろう」。懸命に切り替えた。残り50ヤードの第3打をピンそば30センチにピタリ。前のホールでミスをしたアプローチでチャンスを作り、今大会34ホール目にして初のバーディーを奪った。「気持ちを込めて打ちました」と笑顔で振り返りつつ、「しんどかったです」と本音ものぞかせた。
本場・英国のリンクスへの初挑戦。初日から濃霧でスタートが2時間遅れ、青空が広がった昼には海風が吹き始めるなど洗礼を受けた。第1ラウンド後には、コースに残り3時間も練習を続けた。束の間の休息の時間にSNSをのぞくと、日本から激励のコメントが書き込まれていた。「夜中まで起きて見てくれている方もいましたし、あれだけたたいてみんなどう思うのかなって考えてたんですけど…。それも、やっぱり応援してくれる。そういうのって、すごい、なんか…。ありがたいなって」。この日もなかなかバーディーが来ない苦しい中、ファンからのメッセージが心の支えになった。だからこそ、結果で応えられなかった自分を悔いた。「情けなくて、申し訳ないなと思います」と言った。
20日にはディフェンディングチャンピオンとして、AIG全英女子オープン(ロイヤルトルーン)の開幕を迎える。初のメジャー制覇を果たした昨年のイングランドの林間コースとは違い、今年は今大会と同じくスコットランドのリンクスが舞台。「この2日間がひどすぎたので、あまり感じてなかったプレッシャーをちょっと感じてしまっています」。そう胸の内を明かした。
だが、最も身近に渋野の成長を見守ってきた青木翔コーチは渡英前にこう話していた。「もちろん、勢いがつけばいい形で全英に臨める。でも仮に、叩きのめされたり打ちのめされたりしても、“もう一回戦いたい”っていう気持ちが彼女の中で芽生えると思うんです。全英に向けてはすごくいい」。この悔しさを、次戦へのエネルギーに変える。渋野にはその力がある。
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