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代表62キャップ、鉄人FW伊藤剛臣 母校・法大ラグビー部FWコーチ就任

2020年08月18日 08:00

ラグビー

代表62キャップ、鉄人FW伊藤剛臣 母校・法大ラグビー部FWコーチ就任
法大ラグビー部のFWコーチに就任した伊藤剛臣氏(右)。左は駒井監督 Photo By スポニチ
 元ラグビー日本代表の伊藤剛臣氏(49)が母校の法大ラグビー部FWコーチに就任したことが17日、分かった。既に8月から指導を始めており、伊藤氏は「私のラグビーの原点でもある法政大学に貢献したい思いが強かった」と就任の経緯を説明した。
 伊藤氏は法政二高で競技を始め、法大に進学。3年生だった1992年度の第29回大学選手権では25年ぶりの王座奪回に貢献した一人だ。スピードに乗った走りと強烈なハンドオフを武器に主にNo.8として活躍。法大の一時代を築いた。

 法大卒業後の94年に社会人ラグビーの強豪、神戸製鋼へ入社。神鋼では全国社会人大会、日本選手権7連覇に貢献し、03年にはチームをトップリーグ初代王者へと導いた。

 舞台を世界に移してもその存在感は際立った。屈強な肉体と独特のステップで日本代表でも主力に定着。W杯には99年、03年と2大会連続で出場し、日本代表キャップは62を数える。

 人情味にあふれるラグビー人生を紡いできた。神鋼在籍時の95年に阪神・淡路大震災を経験した伊藤は、競技者としての“終着駅”にトップイーストリーグ所属の釜石シーウェイブスを選択した。11年の東日本大震災で甚大な被害に見舞われた釜石市。12年に神鋼から移籍を決断したのは「ラグビーで街を盛り上げたい」という思いからだった。「神戸の震災の時には全国から温かい応援をいただいた。ラグビーを通じて、釜石の復興に少しでも役立ちたかった」。ラグビー人生の終盤を釜石に捧げ、18年2月に惜しまれながら現役を引退した。

 新たなステージで担う役割は、母校の復権だ。法大ラグビー部は1924年の創部。64年度の第1回大学選手権を制した名門も近年は低迷が続く。新たに駒井孝行監督を迎え、復活期す2020年シーズン。4年後に創部100周年を迎える伝統あるラグビー部を伊藤氏ら伝説のOBが後方から支えていく。

 【法大ラグビー部 2020年度スタッフ】
 部長 西田幸介(法学部教授)
 監督 駒井孝行
 ヘッドコーチ 苑田右二
 FWコーチ 内藤公洋、作田敏哉、難波克彰、池谷陽輔、伊藤剛臣
 BKコーチ 松隈孝三、穂坂亘

 ◆伊藤 剛臣(いとう・たけおみ)1971年(昭46)4月11日生まれ、東京都荒川区出身の49歳。法政二でラグビーを始める。法大3年時に大学選手権優勝。94年に神戸製鋼へ入社。94年度の全国社会人大会、日本選手権7連覇に貢献し、99年と00年度の日本選手権でも優勝。03年度はチームをトップリーグ初代王者へ導いた。神鋼では公式戦198試合に出場。12年から釜石でプレーし、18年2月に現役引退。日本代表62キャップ。W杯には99年、03年と2大会連続で出場。LO、No.8、FL。1メートル85、95キロ(現役時)。

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