女子200m 鶴田&児玉ワンツーフィニッシュ 女子短距離界に新星

2020年10月04日 05:30

陸上

女子200m 鶴田&児玉ワンツーフィニッシュ 女子短距離界に新星
女子200メートル決勝、表彰式で笑顔を見せる(左から)2位の児玉芽生、優勝した鶴田玲美、3位の大石沙也加 Photo By スポニチ
 【 陸上 日本選手権最終日 ( 2020年10月3日    新潟市・デンカビッグスワンスタジアム )】 女子200メートルは鶴田玲美(23=南九州ファミリーマート)が日本歴代3位となる23秒17(向かい風0・1メートル)で初優勝。2日に同100メートルを制した児玉芽生(21=福岡大)も歴代7位の23秒44で今季急成長を遂げた2人がワンツーフィニッシュした。日本の女子短距離界を長い間けん引してきた福島千里(32=セイコー)が不在の今、鶴田、児玉の2人の新鋭が低迷する女子短距離界に風穴をあけそうだ。
 不振にあえぐ女子短距離界に一条の光が差した。今季一気にブレークした鶴田が好時計でフィニッシュすると「23秒1台が出るとは思わなかったのでビックリした」と慣れない表情でインタビューに答えた。

 東京五輪の延期を追い風に急成長した。鹿児島女高、大東大時代は全国大会で上位に食い込むことはなかった無名選手が今春、大学卒業と同時に地元・鹿児島に練習拠点を移すと才能が開花。コロナ禍の練習で「スタートから加速できるようになったのが結果につながった」と振り返る。

 08年北京五輪以降、五輪で短距離個人種目に出場した日本選手は福島のみ。出場者ゼロだった04年アテネ五輪のような“暗黒時代”に突入するかに見えたが、鶴田、児玉の2人が待ったをかける。

 五輪参加標準記録にはまだ及ばないが、伸びしろは十分。児玉が「鶴田さんと切磋琢磨(せっさたくま)して盛り上げたい」と言えば、鶴田も「今年のレベルで走れるように頑張っていきたい」と成長を誓っていた。 

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