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貴景勝、肌で感じた白鵬の強さ 2勝13敗も「すごくいい経験」 白鵬は「次を育てるのが私の役目」

2020年12月20日 18:17

相撲

貴景勝、肌で感じた白鵬の強さ 2勝13敗も「すごくいい経験」 白鵬は「次を育てるのが私の役目」
<相撲合同稽古3日目>稽古を行った貴景勝(左)と白鵬(代表撮影) Photo By 代表撮影
 大相撲の合同稽古3日目が20日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で初の綱獲りに挑む貴景勝(24=常盤山部屋)が横綱・白鵬(35=宮城野部屋)と胸を合わせた。大関・朝乃山(26=高砂部屋)、元大関の小結・高安(30=田子ノ浦部屋)との申し合いに加わって5番(2勝3敗)取ったが、白鵬からの指名を受けて途中から横綱との三番稽古に。突き、押しを受け止められたりかわされたりする場面がほとんどで、15番取って2勝13敗だった。
 貴景勝によると、白鵬と相撲を取る稽古をしたのは、19年春場所に向けて大阪・堺市の尾車部屋で行われた二所ノ関一門連合稽古に白鵬が参加したとき以来で約1年9カ月ぶり。「一生懸命やろうという気持ちでやりました。自分がどういう攻めをするかっていうのをほとんど考えて」と突き、押しで前に出ることに集中した。三番稽古終了後は初日に続いてぶつかり稽古で胸を出してもらった。結果は伴わなかったものの、最高位の強さを肌で感じられたことで「すごくいい経験ができましたし、それが場所前までの稽古に生きてくるように、一生懸命また明日から頑張っていきたいなと思っています」とプラスに捉えた。

 3場所連続休場中の白鵬も稽古内容には納得している様子で「やっぱり先場所優勝ですからね。いい稽古できたと思います」と振り返った。貴景勝の綱獲りについては「やっぱり強い壁があってこそ、越えて上がるべき」と話していたが、この日は稽古で壁になった。若い大関の活躍は自身のモチベーションになるだけでなく、優勝44回の第一人者として「やっぱり次を育てるのが私の役目、大相撲に対しての恩返しにもなると思うし、それで結果を出してくれれば。きょうの稽古も生きてくるんじゃないか」と奮闘を期待してのものでもあった。

 白鵬と同様に3場所連続休場中の鶴竜は体づくりが納得のいく段階に達していないため、この日も相撲を取る稽古は行わなかった。最後には白鵬から声を掛けられて、ぶつかり稽古で胸を出した。「そういうふうにやるのは、大事だと思います」。長らく綱を張っている者同士とあって、ぶつかり稽古を終えると笑みがこぼれた。

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