ウィザーズ痛恨の黒星 ビール46得点も土壇場でターンオーバー 八村は今季最少の2得点
2021年03月01日 11:59
バスケット
最後のスローイン時の各選手のコート上の「配置」にも疑問が残った試合。ビールは自陣ペイント内でウエストブルックからのスローインをもらったがダブルチームにあって動き出したのが通称「コフィン(棺桶)コーナー」とも呼ばれているコーナーサイド。これはダブルチームをする側にとっては「罠」を仕掛ける最適のエリアで、オフェンス側はそこに進路を向ける前に誰かがボールを受け取るべきだった。ウィザーズはビールへの期待と負担が大きいチームゆえに大黒柱にすべてを任せたい気持ちは理解できるが、ウエストブルックのスローイン時、コートにいたブルック・ロペス(32)とイサック・ボンガ(21)はスローワーに対して背中を見せており、残り1分6秒からコートに戻ったラウル・ネト(28)は「ボール運び」という重要な役目があるにもかかわらず、右のサイドライン際にいてボールを受け取りにいく仕草を見せなかったためにビールにとっての「DECOY(デコイ=おとり)」にはなっていなかった。
ウィザーズは立ち上がりで精彩を欠き、フィールドゴール(FG)を出だしから連続8本失敗。初めてのFG成功はダビス・バターンズ(28)が6分19秒に決めた3点シュートだった。それでも後半に追い上げて勝機をつかんだだけに惜しまれる敗戦となった。
2試合連続でトリプルダブルを達成していたラッセル・ウエストブルック(32)は24得点、11リバウンド、4アシスト、バターンズは5本の3点シュートなどで20得点をマーク。しかし今季25試合目の出場となった八村塁(23)のFG成功は5本中1本のみで今季自己最少の2得点に終わった。
八村は第2Qには球宴出場のジェイソン・テータム(22)とトップの位置でマッチアップしたが、ロングストライドを駆使したテータムに振り切られて右手でダンクをたたき込まれ、第3Qではせっかくスティールしながらダブルドリブルでバイオレーションをコールされるなど、流れに乗り切れない一戦。後半に入ってスコット・ブルックス監督(55)は“テータム・ストッパー”にイサック・ボンガ(21)を起用し、大詰めの第4Qに八村がコートにいたのは残り12・4秒からだけだった。
セルティクスは17勝17敗で再び勝率は5割に復帰。テータムとともに球宴のリザーブメンバーに選出されたジェイレン・ブラウン(24)が左膝を痛めて欠場したが、テータムが31得点を記録してチームを引っ張った。テータムは残り1分33秒からは1人で8得点を個人技だけでマーク。ウィザーズのスローインの際にはビールをマークしてミスを誘発させた。
<八村の全オフェンス>
▼第1Q(出場7分20秒=無得点、シュート機会なし)
▼第2Q(出場8分37秒=2得点)
(1)4分52秒・ペイント内でターンアラウンドからジャンプシュート=〇
(2)6分48秒・リバウンドをキープして1人でボールを運び、正面からタイスをかわして左手でレイアップ=×
▼第3Q(出場8分59秒=無得点)
(3)1分0秒・左サイドからフェイクを入れたあとジャンプシュート=×
(4)2分8秒・スティールからワンマン速攻。タイスをかわしてレイアップ=×
(5)3分3秒・左サイドから3点シュート=×
▼第4Q(出場12・4秒=無得点、シュート機会なし)
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