オーストラリア代表経験ある7人制ラグビー代表ヘンリー　東京五輪は「大きなモチベーション」

2021年03月01日 19:30

ラグビー

　7人制ラグビー男子日本代表のヘンリー・ブラッキン（32＝NTTコム）が1日、現在合宿中の大分県日田市からオンライン取材に応じ、「コンディションはかなりいい。ケガも全くないし、いい状態で合宿を迎えられている。チーム自体もいいコンディション」と現状を語った。

　東京五輪開幕まで5カ月を切っているが、大会や海外遠征再開のめどは経っていない。そんな中でも「スタッフや選手がなるべく（五輪本番を）シミュレーションしながら強化している。今合宿でも月曜日に2試合、火曜日に2試合をしている。海外勢と対戦できないのは他国も同じ」と話し、創意工夫でより質の高い合宿を過ごしていることを明かした。

　ヘンリーはニュージーランドのクライストチャーチ出身。元々はリーグ（13人制）ラグビーの選手で、チャンスを求めてオーストラリアへ移住。その後、15人制に転向し、スーパーラグビーのワラタスやブランビーズでもプレーした。09～10年には7人制オーストラリア代表にも選出され、ワールドシリーズにも出場。本来は2カ国で国代表にはなれないが、19年末に日本国籍を取得。日本代表として東京五輪代表入りのチャンスを得た。

　3カ国を渡り歩き、13、15、7人制をプレーしてきた経験を持つヘンリーは、チーム内でも一目置かれる存在。「自分ももっと学べる。（7人制日本代表歴の長い）坂井（克行）からも学んでいる」と謙そんしつつも、「経験を共有したい。若手にいろんなことを伝えたい」と自覚十分。五輪本番に向け「スポーツ最大の舞台でプレーできるのが大きなモチベーションになっている」と代表入りへ強い意欲を示した。