組織委の高橋尚子新理事が抱負「組織委、アスリート、社会をつなげる発信を」

2021年03月22日 16:21

五輪

組織委の高橋尚子新理事が抱負「組織委、アスリート、社会をつなげる発信を」
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の理事会であいさつする高橋尚子理事(右)(代表撮影) Photo By 代表撮影
 東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、都内で理事会を開催した。理事会前には、新たに就任した來田享子理事(58=中京大教授)による「オリンピック憲章とジェンダー平等」に関する講演会を開催。理事会冒頭であいさつした橋本聖子会長(56)は講演会での話題を受け、五輪出場にあたり「女性であることの医学的証明」を5回ほど経験したと明かした。また、開閉会式の企画・演出の総合統括だったクリエーティブディレクター佐々木宏氏の“侮辱的演出案”発覚による辞任、国際オリンピック委員会(IOC)などと合意した海外からの一般観客の受け入れ断念などを報告した。
 橋本会長の就任後、新たに選任された女性理事12人も出席した。女子マラソンの00年シドニー五輪金メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)と日本陸連でも理事を務める高橋尚子理事(48)は「今、アスリートは応援される五輪・パラリンピックであって欲しいと強く願っている。大会への人々の気持ちが少し離れている中、アスリートも大会があるかないか、不安の中で戦っている。いつも応援されている自分たちが、社会に対してどんな応援ができるかを強く考えている」とコメント。組織委ではアスリート委員会の委員長を務めてきたが、「組織委員会、アスリート、社会をしっかりつなげられる発信をしていければと思う」と抱負を述べた。

 また、パラリンピックに5度出場した日本パラリンピアンズ協会会長の大日方邦子理事(48)は、98年長野パラリンピックが「社会が大きく変わったと実感させてくれる大会だった」と振り返り、「東京五輪・パラリンピックが非常に難しい状況と承知しつつ、多くの方が前向きになれるように、安全な大会ができるように努めていきたい」と話した。

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