古賀さんの講道学舎後輩・大野将平「三四郎」受け継ぐ決意表明

2021年03月24日 22:30

柔道

古賀さんの講道学舎後輩・大野将平「三四郎」受け継ぐ決意表明
東京五輪男子73キロ級代表の大野将平 Photo By スポニチ
 バルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダリストの古賀稔彦さん(享年53)の訃報を受け、東京五輪男子73キロ級代表で、柔道私塾「講道学舎」の後輩に当たる大野将平(29=旭化成)が、所属マネジメント会社を通じてコメントを発表した。
 「古賀稔彦先輩の訃報を聞いて驚いています。
 私が中高時代を過ごした講道学舎の大先輩であり、柔道界の歴史、時代を創っていただきました。塾生時代に稽古をつけていただいたことが私の財産になっています」

 山口県出身で、古賀さん同様に中学から講道学舎に入った大野。入塾当初は体の線も細く、決して強い選手ではなかった自身の稽古相手を務めてくれた大先輩に感謝した。

 「古賀先輩は『柔よく剛を制する』という言葉を一番体現した柔道家だと思います。私が無差別の全日本選手権に憧れ、挑戦し続けるのも平成の三四郎と呼ばれた古賀先輩の影響です」

 元々、体重無差別で争われてきた柔道で、日本で最も権威ある大会とされるのが、聖地・日本武道館で開催される全日本選手権。大野自身も14、17年と2度出場。古賀さんが活躍した当時はルールで認められていた足取りが禁じられ、軽中量級の選手に圧倒的に不利な状況での挑戦は、大きな注目を集めた。

 「常々おっしゃっていた『勝負魂』『学舎魂』を心に強く刻み、平成の三四郎と呼ばれた古賀先輩と同じ階級の選手として『三四郎』と呼ばれる柔道家を目指す決心をし、東京オリンピック、全日本選手権に挑戦していきます。
 心よりご冥福をお祈りいたします」

 東京五輪開幕まで4カ月を切り、古賀さんが取った異名「平成の三四郎」を受け継ぐ決意を表明した大野。五輪連覇、そして3度目の全日本選手権挑戦へ、決意を新たにした。

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