照ノ富士が語る 名古屋場所で綱獲りへ「今まで通りやってもダメ。これ以上に努力していきたい」

2021年05月23日 18:05

相撲

照ノ富士が語る 名古屋場所で綱獲りへ「今まで通りやってもダメ。これ以上に努力していきたい」
優勝インタビューを行った照ノ富士に観客から拍手が送られた(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所千秋楽 ( 2021年5月23日    両国国技館 )】 大相撲夏場所は23日、東京・両国国技館で千秋楽の取組が行われ、大関・照ノ富士(29=伊勢ケ浜部屋)が結びの一番で大関・貴景勝(24=常盤山)に突き落としで敗れたものの、優勝決定戦での貴景勝との“再戦”では、はたき込みで制し、2場所連続4度目の優勝。21場所ぶりに復帰した大関が、現行のカド番制度となった69年名古屋場所以降、史上初となる復帰場所での優勝を果たした。
 照ノ富士は優勝インタビューで開口一番に「ありがとうございます」とし、観客に一礼し、「決定戦になるといつも負けてましたので一生懸命頑張って良かったなと思います」と振り返った。貴景勝に本割で敗戦し、優勝決定戦までの間に「いつも通り、やってきたことを信じて土俵に上がりました」と気持ちを切り替えて臨み「悪い部分もありましたけど、最後に白星に繋がってよかった」と安どの表情を見せた。

 インタビュアーから膝の調子を聞かれると「相変わらず普通です」と答え観客から笑い声も漏れた。大関として初優勝については「そんなに変わった感覚はないですけど」と前置きして「いつもよりはうれしかったなという感じはあります」と喜んだ。名古屋場所での綱獲りが期待される照ノ富士は「今まで通りやってもダメ。これ以上に努力していきたい」と前を向いた。

 現行のカド番制度で大関に復帰したのは過去7人(8例)いるが、復帰場所で優勝した例はなく、照ノ富士が初快挙を達成した。

 今場所は鶴竜の引退で一人横綱となった白鵬が6場所連続で休場。結果が求められた大関の立場で優勝した照ノ富士。新たな横綱誕生の期待が高まった中、名古屋場所での綱獲りを目指す。

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