入江、五輪開催に徹底した議論必要性訴える「何が何でもやりたい気持ちは正直ない」

2021年05月23日 05:30

競泳

入江、五輪開催に徹底した議論必要性訴える「何が何でもやりたい気持ちは正直ない」
男子200メートル背泳ぎ予選を終え、タイムを見つめながら引き揚げる入江 Photo By 代表撮影
 【いきいき茨城ゆめカップ ( 2021年5月22日 )】 競泳日本代表で主将を務める入江陵介(31=イトマン東進)が22日、茨城県内で開催された「いきいき茨城ゆめカップ」に出場し、開催可否が問われる東京五輪について徹底した議論の必要性を訴えた。
 過去3度五輪を経験した入江の言葉だけに重みがあった。21日に国際オリンピック委員会のコーツ副会長が緊急事態宣言下でも東京五輪を開催することを断言。一夜明け、報道陣から意見を問われた背泳ぎの名手は「選手としては五輪に向けて強化することが課題だが、現状にも向き合わないといけない。何が何でも(五輪を)やりたい気持ちは正直ない。皆さんの意見を聞いて、どういうふうにしたら皆が納得した形で行われるのか、議論をする必要がある」と訴えた。

 開催の是非に関して明言を避けるアスリートが多い中、率直な気持ちを吐露。池江に開催反対の声を上げてほしいという内容のSNS上のメッセージが届くなど、選手にも矛先が向く状況で、競泳主将としての意思を明確にした。レースでは200メートル背泳ぎに出場し1分56秒34で優勝。複雑な立場にいても、心を乱さずに粛々と準備を進めている。

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