稲見 五輪圏浮上確実V!6差独走今季6勝目で古江超え2番手へ

2021年05月24日 05:30

ゴルフ

稲見 五輪圏浮上確実V!6差独走今季6勝目で古江超え2番手へ
ブリヂストン杯を手に笑顔を見せる稲見(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストン・レディース最終日 ( 2021年5月23日    愛知県 中京GC石野C=6486ヤード、パー72 )】 ツアー最少記録に並ぶ61の快スコアで首位発進した稲見萌寧(21=都築電気)が68をマークし、通算15アンダーで優勝した。今季(20年と21年統合)6勝目で、通算7勝目。2位の大里桃子(22=伊藤園)に6打差を付ける圧勝だった。世界ランクでは古江彩佳(20=富士通)を上回ることが確実で、夢の東京五輪出場が現実のモノとなってきた。今大会は21日の第1ラウンドが悪天候により中止となり、競技は36ホールに短縮。規定により賞金加算額は75%になる。
  50センチほど残ったウイニングパットを“お先”しようとすると同組の鈴木、永井からストップがかかった。今年12戦5勝。年間10勝のツアー記録を打ち立てた03年不動の14戦目を上回るペースで勝ち星を重ねる稲見にもはや特別な感慨はない。周囲に促されて最後にパットを沈めると、穏やかな笑顔でゆっくりと両手を上げた。

 「もの凄く調子がいいというわけじゃないんですけど、勝利数が取れてることはうれしい」

 バックスイングに「気持ち悪さ」を感じ、月曜日から連日5時間の打ち込みを行った。キャディーを務めた奥嶋誠昭コーチが「もう帰ろう」と音を上げる執ようさ。最終日の朝も誰もいなくなった練習場でスタート30分前まで球を打った。

 そんな状態で2位以下を寄せ付けない圧勝劇。3番では7Iの第2打をグリーン左に外したが、10ヤードのアプローチをカップに流し込んでバーディー。11番では10メートルのバーディーパットを沈めた。これまで弱点だったショートゲームでショットのブレをカバー。自身初の完全Vは総合力で勝ち取った。

 この優勝で東京五輪代表を決める世界ランクで日本人2番手だった古江を上回ることが確実。米ツアー参戦中の渋野の結果次第では初めて五輪代表圏内に浮上する。「金メダルと言えば(女子レスリングの)吉田沙保里さん。私にはほど遠すぎますけど出場できたら名誉なこと。ここで勝利数が途切れないように」。五輪代表決定まであと5戦。稲見の快進撃は止まらない。 

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