卓球・水谷隼 “みまじゅん”「もしかしたら力の関係で…」試合でも気配り「笑顔を見ると、勝てるなと」
2021年08月10日 15:58
卓球
2人はともに静岡県磐田市出身の幼なじみで“みまじゅん”と呼ばれ親しまれているが、「初期の頃は“じゅんみま”でしたけど、響きがちょっと合わなかったんでしょうね。“みまじゅん”に僕の知らないところで変わってました。もしかしたら力の関係で先に“みま”という名前が来たのかもしれないですけど」と笑わせた。主導権は「確実に伊藤選手ですね」と明言。伊藤からは「もうちょっと練習しなよ」と言われたこともあるとし、「とにかく伊藤選手の練習量が半端じゃない。一日8時間とか9時間とかずっと練習場にいるので。僕は必死に食らいついていくというか。そういう毎日です」と笑って見せた。
試合中はグータッチや水谷が伊藤の背中を叩き励ますなど、声をかけあう場面が多く見られた。点を取るための作戦はもちろん、「負けているときとかは『大丈夫だよ。こっから一歩ずつ』とか。(伊藤が)こっちを見てくるときって、不安そうに見てくるんですよね。何か言葉を発して欲しいんじゃないかというのを察して、『強気で行け』とか『美誠ならできるよ』という風に話をします」と説明した。「伊藤選手はいい時と悪い時の差が激しいので、とにかく悪い時に話して、何とか彼女が調子よくさせるように頑張りましたね」。水谷とプレーする伊藤には笑顔も多くみられ、「勝負どきになると、彼女は笑顔になることが多くて。試合を楽しんでいるなと。彼女が試合を楽しんでいるときって本当に強いときなので、彼女の笑顔を見ると、この試合勝てるなと思いましたね」と明かした。
また番組では伊藤と混合ダブルスでコンビを組んだことのある森薗政崇(26=BOBSON)は相手に返球された場合に返せない場合があるために伊藤のサーブに制限を設けていたとしたが、水谷は「制限はないですね。自由にやらせてました」と返答。伊藤の多彩なサーブを最大限に生かしていたことを明かした。
幼少期から互いを知る2人。こんな未来は想像していたかと聞かれると、「全くしてないですね。リオのオリンピックで彼女が団体戦で出場していたんですけど、それもすごくビックリしたんですけど、それから5年たってダブルス組めて、金メダルって言う最高の形で終わるなんて言うのは全く想像してなかったです」と話した。自身は現役引退を表明したが、「僕と伊藤選手じゃなければこの結果は絶対に成し遂げれなかったと思います。彼女は今回(シングルスで)中国選手に負けてしまったんですけれども、中国選手を除けば世界最強のプレーヤーなので、この先彼女と組むであろう男子選手はもう1回世界のトップに立ってほしいですね」と力を込めた。
決勝戦は中国ペアを相手に2ゲームを先取される苦しい戦いだった。「0対2でスタートしてしまったので、凄く苦しいなと思ったんですけど、最後の1本を取られるまではとにかくやるしかないなと言うか。勝てると本当に思ったのは、最終ゲームを8-0でリードした時はいけるんじゃないかと思ったんですけど、それ以外は常に苦しいと思ってました」と振り返った。
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