渋野日向子 初日2アンダーの勢いそのままに連日70マーク「凄く前に進めている」

2021年08月21日 05:30

ゴルフ

渋野日向子 初日2アンダーの勢いそのままに連日70マーク「凄く前に進めている」
第2ラウンド、13番で笑顔を見せる渋野(AP) Photo By AP
 【米女子ゴルフツアー AIG全英オープン第2日 ( 2021年8月20日    スコットランド カーヌスティ・リンクス=6850ヤード、パー72 )】 3打差11位から出た19年大会覇者の渋野日向子(22=サントリー)は4バーディー、2ボギーの70で回り通算4アンダーに伸ばしてホールアウトした。ディフェンディングチャンピオンとして臨みながら、105位で予選落ちを喫した昨年大会の雪辱を期す。今年6月の全米女子オープンを制した笹生優花(20=ICTSI)は1打差4位から71で回り通算5アンダーと上位を維持した。
 最終18番の2メートルのチャンスこそ右にそれたが、2日連続の「70」をマーク。メジャー初制覇を果たした19年大会以来の決勝進出を確実にした。「去年より風がない中ではあったけど、アンダーを出すことができたのは本当に去年と違うところ。凄く前に進めている。最終的に2アンダーで回れたのはうれしい」。渋野はそう言って、小さく何度もうなずいた。

 第1日はアプローチがさえて11位。1番でチップインバーディー、11番パー4では50ヤードの第2打を直接沈めてイーグルを奪った。パーオン率50%ながら、「ウエッジでうまく球を操ってパーを取れた」。昨年のリンクスでの経験に加え、今季からウエッジを4本体制にするなど100ヤード以内を強化した成果だ。

 そしてこの日はショットでスコアをつくる。前日ホールアウト後にスイングテンポが速くなっていたことに気づいて修正し、ラウンド中も「ゆったり」を意識。パーオン率は83%に上昇し、パー5の全3ホールでバーディーを奪った。そして初日にボギーを叩いた難関17、18番のパーセーブにもつながった。

 昨年は前年覇者として至る所に自身の写真が掲げられた。「他の試合と違って思い入れは強い」という舞台で、重圧もあり予選落ち。今年は「もはやない?“ありがてえ”みたいな。一般に戻った感じ」と豪快に笑う。精神的なゆとりも、好スコアの要因のひとつ。

 1年前は練習場で黙々と球を打った決勝。「いい位置で入れそう。しっかりスコアを伸ばしていけたら」。戦うことすらできなかった昨年の悔しさも、残り2日間にぶつける。

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