17歳・藤波朱理が高校生世界女王「楽しんで戦えた」 レスリング世界選手権
2021年10月07日 12:17
レスリング
いなべ総合学園高で監督を務める父・俊一さんの指導のもと、天性のセンスを磨いてきた。兄・勇飛は17年世界選手権フリー70キロ級の銅メダリスト。よく電話をするという兄からは大会前に世界選手権の話を聞き、「いろいろなエピソードにワクワクしました」と開幕を心待ちにしていた。優勝後のインタビューでは英語で周囲への感謝の思いを語り、「お父さん、お母さん、お兄ちゃんは一番そばで応援してくれましたし、いつも練習してくれている、いなべのみんなにも金メダルを取れたよって伝えたい」とはにかんだ。
02年大会の伊調馨、17年大会の須崎らが打ち立てた高校生女王の金字塔に名を連ね、「17歳で若いと言われるけど、今までレスリングやってきた思いだったり考えてきた時間は劣っていない。自信を持って戦えたことが一番の要因」と胸を張った。パリ五輪に向けては東京で金メダルを獲得した向田真優(ジェイテクト)がライバルとなる。3年後へ最高のスタートを切ったホープは「向田選手は自分が小さい時から強い選手だけど、パリは絶対に自分がいくという強い気持ちを持って、戦う時が来たら絶対に勝ちたい」と力強く宣言した。