2大会連続メダル見えてきた!ロコ、米国下し通算5勝3敗 さあ4強へ世界2位スイス撃破だ

2022年02月17日 05:30

カーリング

2大会連続メダル見えてきた!ロコ、米国下し通算5勝3敗 さあ4強へ世界2位スイス撃破だ
<日本・米国>勝利し笑顔の(左から)藤沢、吉田知、鈴木、吉田夕(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【北京五輪第13日 カーリング   日本10―7米国 ( 2022年2月16日    国家水泳センター )】 女子1次リーグで18年平昌五輪銅メダルで世界ランキング7位の日本(ロコ・ソラーレ)は、同6位の米国を10―7で下した。連敗を止めて通算5勝3敗とし、上位4チームによる準決勝進出に王手をかけた。17日、1次リーグ最終戦で世界2位のスイスを撃破し、2大会連続メダルへの第一関門を突破する。
 2大会連続のメダル獲得へ、暗雲が垂れ込めていたロコ・ソラーレが本領を発揮した。昨年9月の北海道銀行との日本代表決定戦では連敗からミラクル3連勝。北京でも連敗からの逆境で、強さを再現した。米国を10―7で撃破。スキップ藤沢は「この勝ちは凄く大きなもの。それぞれが強い気持ちを持って臨めた。最後まで勝ちを信じられたのが良かった」と振り返った。

 藤沢はショットを投じる右手に、試合のテーマを書き込む。これまでは英語で「私はいい選手だ。自信がある」「ポジティブに。互いに助け合おう」と書いていたが、この日は日本語で「感謝」だった。

 その思いを胸に、試合開始からエンジン全開だった。第1エンドのラストショットは、相手ストーンに当てて自らのストーンを狙い通り運ぶ「ヒット&ロール」を決めて1点。不利な先攻の第2エンドは、難しい局面をつくって米国のミスを誘い、3点スチールした。第7エンドにまさかの4失点で同点となったが、第8エンドに2点、第9エンドに1点スチールして何とか振り切った。

 4年前の平昌から、藤沢はメンタル面で成長した。セカンド鈴木がショットに苦しんだ12日のROC戦。第9エンドで投げ終えた鈴木が藤沢に「ごめん」と言うと、「自信を持って投げていいから」と笑った。司令塔の優しさに触れ、逆転勝利を収めると鈴木は号泣。人一倍の重圧と戦う藤沢だからこそ、仲間の苦しさが分かる。精神面を自らの最大の弱点と認め、スポーツ心理学の専門家の元へ通うなど心を鍛えてきた成果を、北京のアイスで表現した。

 17日は1次リーグ最終戦で、世界ランキング2位と格上で今大会好調のスイスと激突する。負けても準決勝進出の可能性はあるが、勝てば1次リーグ突破が決定。「4年待って、この舞台にやっと立てたという思いもある。残り、いい試合をしたい」と話していた藤沢。仲間を信じ、自分を信じて、メダルへの道を切り開く。

 ▽日本の準決勝進出条件 日本は5勝3敗で17日の最終スイス戦を迎える。3位の日本は勝って6勝3敗なら無条件で4位以上が確定、準決勝に進出。敗れると5勝4敗で現在4勝4敗のカナダ、英国、韓国の結果次第となる。3カ国はそれぞれ別の相手と戦い、勝利が1カ国以下なら日本は準決勝進出。その他は(1)3カ国が勝つと日本は4カ国間で1勝2敗のため敗退(2)英国と韓国が勝てばともに敗れている日本は敗退(3)カナダと英国が勝つか(4)カナダと韓国が勝つと、当該間1勝1敗でDSCでの争いとなる。

 ▽1次リーグの順位決定方法 2チームが並んだ場合は直接対決の成績で決定。3チーム以上が並ぶと当該間の対戦成績で決め、それでも並んだ際にはドローショットチャレンジ(DSC)を使用する。各試合前、第1エンドの後攻を決めるため両チームから2人がハウスの中心を狙って投げる。2投合計の中心からの距離がラストストーンドロー(LSD)で、9試合のLSDのうち悪い数値を2つ除いたLSDの平均がDSCとなり、小さい方が上位となる。

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