エース渡部暁斗 次世代ホープにビンドゥンドゥン譲る「次は頑張ってもらうため」ノルディック複合団体

2022年02月17日 23:24

ノルディック複合

エース渡部暁斗 次世代ホープにビンドゥンドゥン譲る「次は頑張ってもらうため」ノルディック複合団体
ノルディック複合団体で3位となり歓喜の日本チーム(AP) Photo By AP
 【北京五輪第14日 ノルディック複合団体 ( 2022年2月17日    河北省張家口・国家スキージャンプセンター )】 渡部暁斗(33=北野建設)、渡部善斗(30=北野建設)、永井秀昭(38=岐阜日野自動車)、山本涼太(24=長野日野自動車)の4人で臨んだ日本は、金メダルを獲得した94年リレハンメル大会以来、7大会28年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得した。五輪で14年ソチ大会以降、世界選手権でも17年以降、団体戦の表彰台を独占してきたノルウェー、ドイツ、オーストリアの3強の一角をついに崩した。
 個人ラージヒルで3大会連続のメダルを獲得したエース渡部暁が、“神対応”を見せた。レース後のセレモニーでは、4人にパンダの公式マスコット「ビンドゥンドゥン」の人形がプレゼントされた。ところがミックスゾーンに現れたエースの手に、選手村やプレスセンターでも品薄状態が続いているパンダの姿はなし。その理由を問われると、「谷地にあげました。僕は1個持っているので」と明かした。

 今大会には谷地宙(そら、21=早大)も代表入りしていたが、団体戦のメンバーからは外れていた。ただ、チーム最年少で今後の日本のコンバインドを引っ張っていくホープに対し、「彼に次は頑張ってもらうためにも、何か持って帰るのは重要かなと思うので、1個あげました」と、貴重な一品を譲ったという。渡部暁は個人ラージヒルで“1ドゥンドゥン”を獲得しており、「2つドゥンドゥンはいらないので、メダルがあれば十分なので」と話した。

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