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坂本花織はフリーでも自己ベストの153・29点 五輪の舞台で見せた技の完成度でROC勢に対抗

2022年02月17日 22:41

フィギュアスケート

坂本花織はフリーでも自己ベストの153・29点 五輪の舞台で見せた技の完成度でROC勢に対抗
<北京五輪 フィギュア>女子フリー、演技を終えガッツポーズをする坂本花織(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【北京五輪第14日・フィギュアスケート女子フリー ( 2022年2月17日    首都体育館 )】 北京五輪フィギュアスケートの女子フリーが、17日に行われ、ショートプログラム(SP)3位の坂本花織(21=シメックス)はフリーでも自己ベストの153・29点をマーク.合計で233・13点を叩き出した。
 女性の声と強さを伝える「No More Fight Left In Me」の曲に乗って、最後まで美しく演技。ジャンプもすべて決めた。演技終了の瞬間には両拳を突き上げた。

 15日のSPでは最終滑走の重圧をはねのけ、自己ベストを更新する79・84点をマークして3位発進。演技を終えると涙を流した。良く16日の公式練習ではミスを繰り返した。アクセルジャンプで転倒し、ループやサルコーでも回転が抜けた。「アドレナリンが出過ぎて、なかなか寝られなかった。最後に時計を見たのは6時。気付いたら太陽が出そうで、頑張って寝た」と寝不足だった。ただ、同夜にも練習を行い、17日午後に行った試合会場の首都体育館での練習では、紫の本番用衣装を身にまとい、ジャンプなどを入念に確認。曲かけでは後半のアクセルジャンプで回転が抜けたが、その後の練習ではダブルアクセル―3回転トーループ―2回転トーループの連続ジャンプを着氷させた。

 SPは1位ワリエワ、2位シェルバコワ、そして4位トルソワ。日本女子にとって10年バンクーバー五輪銀の浅田真央以来となるメダルを懸けたフリーは、ROC勢との戦いとなった。4回転やトリプルアクセルを跳ぶ3人に対し、大技のない坂本。「(ROC勢の演技を)見るタイミングを間違えると心が折れそうになる」とも語ってきたが、技の質にこだわり、高めてきた安定感で勝負した。自分の歩みを信じて、戦った。

 【坂本 花織(さかもと・かおり)】
 ☆生年月日とサイズ
 2000年(平12)4月9日生まれ、神戸市出身の21歳。渚中、神戸野田高校を経て現在は神戸学院大3年。所属はシスメックス。1メートル59。血液型はB。

 ☆スケートを始めたきっかけ 2003年のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」でヒロインの姉がフィギュアスケートをしているのを見て、興味を持ったことから4歳でリンクへ。

 ☆戦績 16年全日本ジュニア選手権優勝。18年平昌五輪6位。18年四大陸選手権優勝。18、21年全日本選手権優勝。

 ☆水泳 イトマンスイミングスクールで中学3年まで続け、選手コースに誘われるほどの腕前だった。背筋の強さや心肺能力、空間認知力がフィギュアスケートにもつながっている。

 ☆同士 22年四大陸選手権女王の三原舞依(シスメックス)は、同じ中野園子コーチのもとで一緒のリンクで練習している。小学1年からの付き合いで学年は坂本が1歳下。

 ☆自立 19年12月に運転免許を取得。20年春からは実家を出て1人暮らしを始めた。料理は卵焼きが定番メニューで、ビタミンDを摂るためにキノコ類を調理するなど栄養を計算。

 ☆アニメ スポ根系のアニメが大好き。最近では「ハイキュー!!」や「ツルネ―風舞高校弓道部―」などがお気に入り。

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