銀メダリスト稲見萌寧は金の歩夢&陵侑から刺激「自分がレベルアップするために」女子ゴルフ開幕戦

2022年03月02日 15:48

ゴルフ

銀メダリスト稲見萌寧は金の歩夢&陵侑から刺激「自分がレベルアップするために」女子ゴルフ開幕戦
<ダイキンオーキッドレディース・練習日>練習ラウンドで笑顔を見せる稲見萌寧(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 女子ゴルフの今季開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースは3日から4日間、沖縄・琉球GCで開催される。昨季の賞金女王・稲見萌寧(22=Rakuten)は2日、9ホールの練習ラウンドを行った。状態は万全ではないが、2月の北京五輪のメダリストから刺激をもらい新たな戦いに挑む。
 開幕前日、稲見はアウト9ホールを回った。同組の臼井麗香、金沢志奈と談笑するなどリラックスした雰囲気だったが、ショットを打つ際は集中した表情に一変。一打ごとにスイングを確認。グリーン周りではアプローチを入念に繰り返した。

 ラウンド後、意気込みを聞かれた稲見は浮かない表情で話した。「オフはトレーニングと練習が思うようにできなくて…。12月、1月は(練習量が想定の)2割、2月は半分くらい。不安はめちゃくちゃあります」。

 東京五輪で銀メダルを獲得し、初の賞金女王に輝いた22歳にはさまざまな仕事のオファーが舞い込み、練習やトレーニングに十分な時間を割くことができなかった。

 昨年悩まされた腰痛は、痛みこそ治まっているものの無理はできない。バーベルなどを使う筋力トレーニングにはドクターストップがかかり、体作りもペースダウンせざるを得なかった。

 順調とは言えないオフ。それでも収穫はあった。北京五輪をテレビ観戦。「ジャンプの小林(陵侑)選手はジャンプ力が凄いし、フォームもきれい。(平野歩夢も)ジャンプ(の高さ)とかレベルが違った」。ノルディクスキージャンプ男子個人ノーマルヒル金、同ラージヒル銀の小林陵侑、スノーボード男子ハーフパイプ金の平野歩夢らから刺激を受けた。

 自身も五輪銀メダリスト。ただ漫然と見ていたわけではない。「自分がレベルアップするためにいろんな人を見たり、参考にしたり、視野広げている」。自身が「反り腰」になる癖を抱えていることから、アスリートの姿勢や体の動きに目を凝らし「こうやったら反り腰が治るかなとか、自分に取り入れるために」貪欲に観察した。

 今季もまずは1勝を目指してスタートを切る。開幕戦と言っても特別な気負いはない。稲見は「まず予選を通過して4日間楽しく回ることを一番の目標に頑張りたい」と穏やかな口調で語った。

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