ショートトラック菊池純礼 “やり切った”北京五輪 「未定」という進退の行く先も見守りたい
2022年03月02日 07:00
ショートトラック
500メートル、1000メートル、1500メートルと、いずれも転倒により勝ち進めなかった。だが、迎えた1500メートルの順位決定戦では、序盤から大逃げという戦略に打って出る。虚をつかれた他選手を周回遅れとし、そのリードを保ったまま先頭でゴールを駆け抜け8位入賞を果たした。
「周りが五輪やW杯でメダルを獲る選手ばかりで、何かしないと入賞には手が届かない。何もせずに終わるより、何かして“やり切った”と思いたかった。自分が一番、五輪を楽しんでやろうと思っていました」
メダルという目標には届かなくても、レース後の取材エリアで見せた表情は晴れやかだった。ショートトラック界では有名な菊池5姉妹の末っ子。五輪前に母・初恵さん(59)に話を聞くと「生まれた時にはもう、お姉ちゃんがスケートを始めていた。純礼は背中におんぶしてリンクに連れて行っていた」という。4人の姉を追うようにしてスケートを始め、今では日本女子のエースと呼ばれるまでになった。
大会後、ともに2大会連続で出場した三女の悠希(31)は引退を表明した。純礼は進退を「未定」とし、率直な思いを口にした。
「今が一区切りと思っています。北京で出し切ろうと思いながら、この1年間やってきた。もう少し何かあれば上のレベルに手が届くんじゃないか。(一方で)例えば五輪後にコーチになるというのも、この2年間ぐらいは考えてきた。いろんな方に相談しながら自分の道を決めたい」
力を尽くせたからこそ、まだ未来は想像できない。かつてはスピードスケートとの二刀流でも注目を集めた菊池純の行く先を見守りたい。(五輪担当・西海 康平)
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