パラバイアスロン日本代表・小舘操ヘッドコーチ 五輪の技術伝える「同じ競技者」
2022年03月09日 05:30
バイアスロン
最初は引き受けるか迷ったという。「同じバイアスロンでも、健常者と障がい者の違いはある。どういう指導をしたらいいのか。その壁があった」。すぐに返事はできなかった。それでも、選手が世界を目指していることに変わりはないのではないか。指導者として「自分の経験を生かせる場ではないのか」との結論に至った。
最初は選手を知ることから始めた。19年11月に中級障がい者指導員の資格を取得。水泳時のプールでの支援方法や障がいの度合いに応じた言葉遣い、接し方などを一から学んだ。競技の指導は経験をフルに生かした。射撃では選手の障がいなどの状態まで考慮しながら、フォームを細かく助言。佐藤圭一は「経験値が豊富で、寄り添ってくれる」と信頼を寄せる。
小舘ヘッドが大切にする意識は「あくまで同じ競技者」ということ。「(選手に対し)障がい者という感覚がない。アスリートに指導している」。技術の伝承に、壁はなかった。
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