大栄翔 照ノ富士キラー!通算4個目金星、大関&横綱連破で昨年V場所再現の予感
2022年03月15日 05:30
相撲
立ち合いは横綱の圧力をまともに受けた。俵の手前から左へ回り込んで体勢を立て直し、相手に息つく暇を与えず逆襲。相手を左半身に追い込み一気に勝負を決めた。「思い直して、しっかり前に攻められたのは良かった。体が動いているのかも」。昨年秋場所9日目は無傷8連勝の新横綱・照ノ富士に土をつけた。敗れた前2場所も土俵際へ攻め込んでおり、横綱相手に2勝2敗の好相性。本人は「全ての力を出し切って胸を借りるつもりでやっているので。自分でも不思議というか…自信になります」と攻略法を明かさなかった。
初日に大関・正代を一方的に押し出しており上位陣を連破。「流れが良くなるし、いい気持ちで“イケる”と思える。プラスに考えたい」と声が弾んだ。土俵下で見届けた高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は「久しぶりに期待できそう」と大栄翔の進撃を予感している。西前頭筆頭だった昨年初場所は初日から大関を3連破するなど7日目までに役力士を総なめにし、13勝2敗で初優勝を飾った。本人も「あの時も前半良かったので…」と当時の感触を思い返しつつ「一日に集中していきます」。無心で突き進んだ先に2度目の賜杯が待っている。
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