五輪の反省生かし優勝 渡名喜風南「我慢強く戦えた」柔道全日本選抜体重別

2022年04月02日 20:02

柔道

五輪の反省生かし優勝 渡名喜風南「我慢強く戦えた」柔道全日本選抜体重別
<全日本選抜柔道体重別選手権大会>女子48キロ級で優勝し、インタビューで笑顔を見せる渡名喜風南 Photo By 代表撮影
 【柔道全日本選抜体重別選手権第1日 ( 2022年4月2日    福岡国際センター )】 女子48キロ級は決勝で東京五輪銀メダルの渡名喜風南(26=パーク24)が、昨年の世界選手権覇者の角田夏実(29=了徳寺大職)との直接対決を制して優勝。ともに10月の世界選手権(ウズベキスタン・タシケント)代表に選出された。
 準決勝でも世界選手権準優勝の古賀若菜(山梨学院大)を破るなど、厳しいトーナメントを勝ちきった渡名喜は「うれしい。我慢強く戦うことができた」と振り返った。決勝では1メートル48の自身よりも14センチも上背がある角田に接近戦を挑み、両者決め手がない中で延長戦に。五輪決勝では攻め急いで敗れた反省から、「我慢強く組手を徹底した」と慎重な勝負を展開。ゴールデンスコアの延長6分47秒、渡名喜の足技で尻もちを付いた相手が両手・両肘で防御姿勢を取ったとして指導3で勝負が決したが、実質的には技での決着となった。

 今大会では五輪代表でありながら唯一、第2シードで挑んだが「自分は国内試合に出ていなかったので、当然に組み合わせだと思っていた」と意に介さず。五輪後はしばらく休養し、本格的な稽古再開は昨年12月だったが、この日にしっかりと照準を合わせてきた。パリ五輪に向けても「特に固執することなく、一つ一つの試合で勝っていければいいなと思っている」と話した。

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