“寝業師”浜田尚里が唯一のオール一本勝ち優勝 3度目の世界選手権代表に選出 柔道全日本選抜体重別

2022年04月02日 19:34

柔道

“寝業師”浜田尚里が唯一のオール一本勝ち優勝 3度目の世界選手権代表に選出 柔道全日本選抜体重別
<全日本選抜柔道体重別選手権大会>女子78キロ級で優勝し、インタビューに答える浜田尚里 Photo By 代表撮影
 【柔道全日本選抜体重別選手権第1日 ( 2022年4月2日    福岡国際センター )】 女子78キロ級は東京五輪金メダルの浜田尚里(31=自衛隊)が3試合オール一本勝ちで3度目の優勝を果たし、満場一致で10月の世界選手権(ウズベキスタン・タシケント)代表に選出された。
 女子7階級が行われたこの日は、実に6階級の決勝が指導3による反則での決着。内容的に低調とも言える試合が続く中、東京五輪でも日本勢で唯一オール一本勝ちで優勝した浜田だけは違った。1回戦から得意の寝技がさく裂。準決勝では1分過ぎに技ありを奪われる窮地に立たされながらも、変形の横四方固めで一本を奪い逆転勝ち。決勝も鹿児島南高の後輩でもある高山莉加の圧を受けながらも、最後は横四方固めで一本を奪った。

 試合後は「最初からずっと攻められっぱなしで、自分がやりたいことが全然できなかった」と内容に不満顔。東京五輪後はわずかな休養を取っただけで、8月中には稽古を再開する異例の調整。試合は五輪以来とあってか試合勘が鈍っていたようだが、「あまり(試合)間隔が短い、長いは気にしていなくて、大会に向けて逆算して準備してきた」と振り返った。

 30歳で出場した初五輪を制し、24年パリ五輪は33歳で迎える。ただ、調子の波に左右されないとされる寝技が最大の武器だけに、全く衰える様子はない。「これから先は、あまり遠くを見ることはできないが、一つ一つ勝って、世界選手権や五輪につながれば」。無類の柔道好きを公言する浜田。柔道人生の旅路は、まだまだ続いていく。

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