ラグビー日本代表 欧州王者フランスから金星ならず 残り10分までリードも後半無得点

2022年07月09日 16:53

ラグビー

ラグビー日本代表 欧州王者フランスから金星ならず 残り10分までリードも後半無得点
<日本・フランス>突進する山中(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2022最終戦   日本15―20フランス ( 2022年7月9日    東京・国立競技場 )】 世界ランキング10位の日本は、同3位の欧州王者フランスに15―20で敗れた。通算の対戦成績は1分け11敗。19年11月に完成した新しい国立競技場で初のテストマッチという記念すべき一戦で、惜しくも金星を逃した。
 前半9分にトライを先取された日本だが、3分後にキックカウンターから流れるようにパスをつなぎ、FB山中亮平(神戸)が反撃のトライ。さらに前半19分、2試合連続で先発に抜てきされたSO李承信(神戸)のPGで逆転に成功すると、前半終了間際にも密集でのターンオーバーから鮮やかなカウンター攻撃で山中が2トライ目。前半を15―7とリードし、後半に折り返した。

 後半は4分にPGを決められて5点差に。その後も得点できない苦しい時間帯が続き、同31分にはトライで逆転を許した。フッカー堀江翔太(埼玉)、SO田村優(横浜)らを投入し、逆転を目指した日本は、同34分に途中出場のNo・8テビタ・タタフ(東京SG)がトライを挙げたかに見られたが、TMO(ビデオ判定)の結果、取り消しに。結局、後半はスコアできず、欧州王者の底力を見せつけられる結果となった。

 建て替え前の14年5月の香港戦以来となる国立競技場での代表戦は、19年W杯日本大会を除く国内テストマッチ史上歴代最多の観衆5万7011人を記録。来年に迫ったW杯フランス大会で前回大会の8強超えを目指す日本代表が、大きな収穫と課題を得た22年夏の活動を終えた。

 ▼斎藤 テストマッチは勝たなければ意味がない。そこを学んできたので、スコアはどうであれ負けてしまったので改善しなければならない。気持ちとしては、先週の分も今日100%自分の仕事をしようと思って試合に入った。まずは自分の役割を遂行することと、チームにエナジーを与えるというのは自分のSHとしての仕事だと思うので、そこも意識して臨んだ。しっかりレビューして、この負けをつなげなければ意味がない。しっかりレビューしたい。

 ▼山中 前半凄く良かったけど、後半はミスで取り切れなく悔しい。先週に比べてキックをうまく使っていくプランでプラン通り遂行できた。ティア1のチームに勝って終わりたかった。良い点もたくさんあったので課題を修正して秋に向けてやっていきたい。

 ▼リーチ 先週に続いて力強いプレー、モール、スクラムの強さを感じた試合だった。チームとしてこの試合勝つために準備して、ティア1相手に小さなミスの厳しさを改めて感じた。この経験を秋に生かして頑張っていきたい。日本のファンは最高。特別に素晴らしい会場でピッチも良いし、声も近いし最高だった。今日の反省を生かして次の秋へレベルアップできるようにしたい。秋にオーストラリア3回とオールブラックスに勝てるように準備したい。

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