FB山中が値千金の2トライ「ミスを恐れず」23年W杯へアピール成功

2022年07月09日 23:34

ラグビー

FB山中が値千金の2トライ「ミスを恐れず」23年W杯へアピール成功
<日本・フランス>前半、トライを決めた山中(右から2人目)(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2022最終戦   日本15―20フランス ( 2022年7月9日    東京・国立競技場 )】 世界ランキング10位の日本は、同3位の欧州王者フランスに15―20で敗れた。19年11月に完成した新しい国立競技場では初のテストマッチで金星を逃したが、FB山中亮平(34=神戸)は自身2度目となる代表戦での1試合2トライで気を吐いた。
 最初の見せ場は前半12分。自陣中盤からのキックカウンターで最後尾から防御が手薄な左サイドへの攻撃を指示。途中でパスをつないだ後はサポートに回り、インゴール目前でWTBフィフィタからラストパスをもらい、反撃のトライを挙げた。前半終了間際にもカウンター攻撃に参加してパス後はサポートに回り、同学年のリーチからラストパスをもらって中央へ2トライ目。「外側ではラックをつくらず、つなげるところはつなぐプランだった。ミスを恐れずできた」と振り返った。

 自身やリーチ、SO田村がいる日本ラグビー界の黄金世代。高校、大学時代からスター街道を歩んできたが、一時は自身の過失もあって第一線から遠ざかり、代表定着は30歳を超えてからだった。だが元々備えていたラグビーセンスやキック力に安定感が加わり、19年W杯直前からジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの下で主力に成長。フランスでの初戦ではミスも多かったが、この日はきっちりと修正し「年齢は関係なく調子がいいし、試合結果は良くないが、役割を果たせた」とうなづいた。

 かつてはケガ人が出た時の穴埋めが多かったころから、ファンの間で“ミスター追加招集”の愛称が定着していた山中。松島幸太朗や野口竜司、21歳の新鋭メイン平らがひしめくFBで、山中もまた、23年に15番を背負うに相応しいパフォーマンスを5万7011人の大観衆に見せつけた。

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