羽生結弦 アイコンとしてさらなる高みへ まさに国の宝、出場五輪3大会で圧巻視聴率

2022年07月24日 05:30

フィギュアスケート

羽生結弦 アイコンとしてさらなる高みへ まさに国の宝、出場五輪3大会で圧巻視聴率
フィギュアの象徴として世界的な人気を誇る羽生(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【緊急連載 羽生結弦のレガシー(5)】羽生はフィギュア界随一のアイコンとして、君臨し続けてきた。五輪2連覇や国民栄誉賞、主要国際大会完全制覇の「スーパースラム」…。20年7月には国際スケート連盟(ISU)が新設した「ISUスケーティング・アワード」で初代最優秀選手賞(MVS)に輝いた。人気、実力を兼ね備える不世出のスケーターだった。
 出場した五輪3大会の視聴率も圧巻だった。順位の確定する各大会のフリーの平均視聴率を見ると、14年ソチは深夜のフジテレビで16.6%、平昌はNHK総合で33.9%、北京はNHK総合で26.0%(全て関東地区、ビデオリサーチ調べ)。瞬間最高視聴率もソチ金確定時は22.6%。平昌では、宇野昌磨(トヨタ自動車)との金銀が確定して喜び合う姿は46.0%まで達した。

 日本連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「彼の功績はとても大きい。若い男子選手が増え、女子がメインだった日本に、男子にも素晴らしいスケートがあると広めてくれた」と言う。国内大会の放映権は上がり、大会の日程も最終日は女子から男子フリーとなった。伊東委員長は「過去に荒川静香、本田武史、浅田真央、高橋大輔、織田信成ら多くのスケーターがつくり上げてきたものを、さらに押し上げてくれた」とその影響力を分析した。

 海外でも国内外のファンが集結し、まるでホームリンクのような状態になった。長年指導してきたブライアン・オーサー・コーチは、羽生をこう称賛したことがある。「Yuzuru Hanyu is truly a national treasure(羽生結弦は、まさに国の宝)」。さらに「その偉業は日本だけでなく世界のスケートをさらなる高みへと引き上げてくれた」とも話している。

 羽生がいなければ、フィギュアスケートの人気がメジャーの領域にまで上がることはなかった。「むしろ、ここからがスタート。これからどうやって自分が見せていくのか、どれだけ頑張っていけるかが大事」と羽生。数々のレガシーを残し、次のステージへ進む。=終わり=

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