大西に丸山イズム 茂樹師匠の前で3差5位浮上、米国育ち23歳が7バーディー量産

2022年08月20日 05:30

ゴルフ

大西に丸山イズム 茂樹師匠の前で3差5位浮上、米国育ち23歳が7バーディー量産
3番、ティーショットを放つ大西(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第2日 ( 2022年8月19日    北海道 ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72 )】 ツアー初優勝を目指す大西魁斗(23=ZOZO)が31位から出て7バーディー、2ボギーの67で回り、通算6アンダーの5位に浮上した。9歳で渡米し、少年時代には丸山茂樹(52)に師事、プロデビューした長男・奨王(ショーン、22=フリー)とは幼なじみという間柄。大会序盤を盛り上げながら予選落ちとなった親友の無念も胸に頂点を目指す。金谷拓実(24=Yogibo)が通算9アンダーで単独首位をキープした。
 米国育ちの大西が猛チャージを見せた。強い風が吹く中、低い球を操り、ピンを攻めた。最終18番パー5では残り80ヤードの3打目を60度のウエッジでベタピン。7個目のバーディーで締めくくった。「アゲンストでは低い球を打っている。縦の距離は合わせやすい」。12番では15メートルのロングパットを沈め、リーダーボードを駆け上がった。

 アマ時代の18年、ツアーデビューした思い出の大会。今年は親友の丸山奨のデビュー戦となり、感慨もひとしおだ。9歳で渡米した大西が丸山奨と出会ったのは10歳の時。ゴルフ練習場だった。意気投合し、父・茂樹にも師事した。教訓の「結果は良くても悪くても受け入れる」は今も胸に刻む。両者は北の大地で再び同じ時を過ごし「本当に幸せ」と実感を込めた。

 プロの先輩でもある大西は今季10戦出場でトップ10入りが7度と初Vが待望される存在だ。好調の要因の一つが開幕時より7キロ増で74キロとなった体重。「構えが安定する」と話す。TシャツのサイズはLから2XLに、アイアンの飛距離は5ヤード伸びた。ラウンド中も大好きな山崎製パンの「ランチパック」を食べ、パワーチャージを続けた。

 南カリフォルニア大時代、コリン・モリカワ(米国)らとしのぎを削り「オールアメリカン」にも選出されたエリート。ショットの誤差1~2ヤードに物足りなさを感じつつも「(初優勝は)いつか来ると思う。パットが入ればもっといいスコアは出る」と話す。大会序盤を盛り上げた親友の丸山奨は1打及ばず予選落ち。主役の座は大西が引き継ぐ。

 ◇大西 魁斗(おおにし・かいと)1998年(平10)10月13日生まれ、愛知県出身の23歳。5歳でゴルフを始め、練習環境を求め、9歳で渡米。13歳からIMGアカデミーで腕を磨いた。南カリフォルニア大ではビジネス学を学び17、19、20年と全米アマに出場。21年5月にプロ転向。今季は下部ツアー賞金ランク13位の資格で出場。父・泰斗さんはNHK「ラジオ英会話」の講師も務める。1メートル77、74キロ。

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