玉ノ井親方 78キロ差豊昇龍 頭脳プレーで逸ノ城に勝った

2022年09月14日 04:30

相撲

玉ノ井親方 78キロ差豊昇龍 頭脳プレーで逸ノ城に勝った
逸ノ城を外掛けで破る豊昇龍(上)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所3日目 ( 2022年9月13日    両国国技館 )】 【玉ノ井親方 視点】豊昇龍の頭脳プレーの勝利だった。逸ノ城とは体重差が78キロもあり、まともに組んでは勝ち目がない。そのため、立ち合いで少し左に動きながら左上手を取った。自分の左まわしを取られないように、すぐに相手の横っ腹に食らいつく。そして、左に回り込みながら逸ノ城に自分の投げを意識させた。最後は無警戒になった相手の右足に左足を絡め外掛けで土俵に仰向けにさせた。
 最近は勢いのある若手も増えてきたが、外掛けで勝負を決められる力士はなかなか珍しい。豊昇龍はこの一番で、大きな相手でも自分から上手を取って、相手の体勢を崩して勝つ形をつくり上げたのではないか。

 叔父さんの元横綱・朝青龍はスピードがあって腰にバネがあった。豊昇龍も似た資質を持っている。まわしを取っても投げにこだわらずに前に出る相撲を心掛ければ、面白い存在になっていく。(元大関・栃東)

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