【玉ノ井親方 視点】ようやく自分の相撲の形を見つけた翔猿 覚醒したような相撲を見せた大関戦

2022年09月14日 19:36

相撲

【玉ノ井親方 視点】ようやく自分の相撲の形を見つけた翔猿 覚醒したような相撲を見せた大関戦
<秋場所4日目>覚醒。寄り切りで御嶽海(右)を破る翔猿(影・久冨木 修)          Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所4日目   ○翔猿(寄り切り)御嶽海● ( 2022年9月14日    両国国技館 )】 相手の懐に入って、攻めながら前に出る。翔猿がようやく、自分の相撲の形を見つけたようだ。今までは、ただ動き回って取っているイメージしかなかったが、大関戦は覚醒したような相撲を見せた。素早く左を差して頭をつけると、右で相手の差し手を封じながら、最後はもろ差しになって寄り切った。
 1メートル74、133キロの体は幕内力士の中では小兵。だが、最近は筋肉量も増え、体に重みが出るようになった。大きな相手にも当たり負けせず、立ち合い後の踏み込みも良くなった。

 御嶽海とは同学年で同じ学生相撲出身。大関と平幕の番付の差はあるが、同い年の力士には絶対に負けられないという気迫が相撲内容から伝わってきた。

 一方の御嶽海は前に出る圧力が全くなかった。本来なら、簡単に懐に入られるのを許さない力士だが、翔猿戦は後手に回ってしまった。右肩の状態が気になるのかもしれないが、今場所はカド番。もっと厳しい相撲を取らないと、窮地を脱するのが難しくなる。(元大関・栃東)

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