19歳尾崎、悲願の世界一「レスリング人生で一番いい日」 パリ五輪代表へ川井と選考争い激化

2022年09月15日 04:33

レスリング

19歳尾崎、悲願の世界一「レスリング人生で一番いい日」 パリ五輪代表へ川井と選考争い激化
女子62キロ級で優勝し、喜ぶ尾崎野乃香 Photo By 共同
 【レスリング世界選手権第4日 ( 2022年9月13日    ベオグラード )】 女子62キロ級で昨年銅メダルの尾崎野乃香(19=慶大)が初優勝を果たした。悲願の世界一をつかみ、12月の全日本選手権から東京五輪金メダリストの川井友香子(25=サントリービバレッジソリューション)との24年パリ五輪代表選考レースに挑む。55キロ級では東京五輪53キロ級金メダルの志土地真優(25=ジェイテクト)が4年ぶり3度目の優勝。男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎(26=ミキハウス)は銅メダルを獲得した。
 五輪女王を倒して2度目の大舞台に挑んだ尾崎が、名実ともに世界一の称号を手にした。決勝では米国選手にテクニカルフォール勝ち。マット上で両手を突き上げ「去年は3位で、来年こそ勝つぞと3位決定戦が終わった会場で誓った。今までのレスリング人生の中で一番いい日」と喜びを言葉で表現した。

 文武両道を目指し、昨年4月に慶大の環境情報学部に入学。夏休みは今大会の前哨戦となった「(8月の)U20世界選手権に向けて練習に没頭した」とレスリングモードながら、今後の研究テーマについては「心理面にも興味があるし、健康や代謝、体のメカニズムにも興味がある」と青写真を描く。練習拠点は学外。電車移動中が勉強時間という苦労が、ついに報われた。

 6月の明治杯全日本選抜選手権で川井との直接対決に勝ったが、相手は五輪後初実戦で本調子ではなかった。本当の勝負はこれから。「完全に喜びきれない自分もいる」と尾崎。来年も表彰台の頂点に立ち、「レスリング人生の中で一番いい日」を更新する。

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