服部道子氏が占うマスターズGC 自信深めた“秋女”古江 上り調子の西郷

2022年10月18日 04:20

ゴルフ

服部道子氏が占うマスターズGC 自信深めた“秋女”古江 上り調子の西郷
2年連続2週連続Vに挑む古江 Photo By スポニチ
 賞金総額2億円を誇る秋のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は20日から4日間、兵庫県のマスターズGC(6585ヤード、パー72)で開催される。今年、20回を迎える記念大会の見どころを日本ゴルフ協会(JGA)の服部道子理事(54)が解説する。
 今週は何といっても、2年連続の2週連続Vに挑む古江選手のプレーに注目が集まります。国内ツアー通算8勝はすべて9月以降の試合で、まさに“秋女”です。彼女はリンゴを頭の上に置いて振っても、それが落ちないような再現性の高いスイングが特長です。手首の使い方がとてもうまく、岡本綾子さんのような柔らかさがあります。手首の柔らかさでクラブの入射角を変えられるタイプなので、高い球も転がしも自由自在です。

 体も強い。フィジカルの強さはJGAのナショナルチームの頃から評判でした。メンタルも安定しています。自然が相手のゴルフは予期せぬことが起きますが、常にテンションが一定で一喜一憂しない。米ツアーで初優勝し、さらに自分のゴルフに自信を深めたのではないでしょうか。

 ツアー3年目の山下選手は体がしっかりしたことが好成績につながっていると思います。軸が安定し、飛距離だけでなくショートゲームも良くなりました。

 春に絶好調だった西郷選手は夏場に調子を崩しました。高いフェードが持ち球でしたが、疲れから体の切れが悪くなり、逆球が出るようになってしまいました。でも、前々週の試合で2位に入り、前週も4位と復調の兆しが見えてきました。

 日本女子オープンを連覇した勝選手は前週予選落ち。ただ、彼女の持ち味は切り替えの早さ。今大会は賞金も高いので、狙った獲物を逃さない勝負師のスイッチが入りそうです。アマチュアの馬場選手もプロの試合にだんだん慣れて、安定したプレーを見せています。

 マスターズGCは打ち上げ、打ち下ろしなど起伏に富んだレイアウトで、技術とマネジメントの総合力が求められるコースです。女子ツアーは選手層が厚くなり、今は誰が勝ってもおかしくない状況。今週も目が離せない展開になりそうです。(プロゴルファー)

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