Sトラック・宮田将吾 「浪速の弾丸」系譜継ぐ19歳 26年五輪での逆襲へ肉体改造
2022年10月26日 06:00
ショートトラック
「今年はめちゃくちゃ練習をしてきたので」と振り返るのは、宮田を小学生の頃から見てきた阪南大の杉尾監督だ。日本勢最年少金メダリストを目指した北京五輪では、出場した個人種目の1000メートルと1500メートルでいずれも予選敗退に終わった。「スタミナ不足でしたよね。最後に足が残っていなかった」と杉尾監督。4年後のリベンジへ、落ち込んでいる暇はなかった。
98年長野五輪男子500メートルで金メダルを獲得し、抜群のスタートで「浪速の弾丸」の異名を誇ったのが阪南大出身の西谷岳文。その金メダリストも指導した杉尾監督は選手たちを成長させるため、環境面の整備を図った。その一つとして、07年から21年まで阪神タイガースのトレーナーを務め、現在は芦屋市内でトレーニングジムの代表を務める権田康徳さんと契約した。
多いときで週2~3回、現在でも週1回は必ずジムに足を運び、肉体改造に着手してきた。「筋力とパワーをつけて、それを動きにつなげる。専門家の方に指導してもらって、宮田も明らかに筋肉がついた」(杉尾監督)。遠征時でも権田さんにメニューを組んでもらい、トレーニングに励んでいる。
そのパワーを動きにつなげるため、8~9月は猛練習を実施した。計30日間におよぶ合宿で1日6時間の練習を続け、徹底的に滑り込んだ。一方で管理栄養士とも契約し、食事面も細かくサポート。その環境下で培われた肉体で、宮田は距離別選手権で2冠を達成した。
小学校に上がる直前にショートトラックの競技を始め、ずっと西谷に憧れてきた宮田は当然、26年ミラノ・コルティナダンペッツォでの金メダルを視野に入れている。まずは今月28日から始まるW杯シリーズで現在地を確かめる。
おすすめテーマ
2022年10月26日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
アメフト さあ「3強」直接対決待つ終盤戦 関大の成長したメンタルに見た“勝つ”意識
-
渡部暁斗、エコ活動へ広告募集 次世代に雪を残すため「現役のうちからやることに意味がある」
-
大相撲春巡業、来年4月横浜アリーナで開催へ 19年4月以来4年ぶり
-
陵侑「優勝」沙羅「勇気と元気を」 3季ぶり国内W杯開催に歓喜
-
モーグル堀島 26年W杯で2種目6勝へ「今季はスピードを強化」
-
渋野凱旋“持ってる”プレー魅せる スポニチ主催TOTOジャパンクラシック出場選手発表
-
鈴木愛“完全優勝”好相性舞台で今季初勝利狙う「出場することができて良かった」
-
年間女王争いにも注目 メルセデス・ランキングトップは山下美夢有、2位は西郷
-
日本ラグビー協会・土田会長が語る…日本VSオールブラックス「19年のような“良い試合”を」
-
日本ラグビー協会・土田会長が語る…W杯4強へ構想、指導者育成、日本人指揮官
-
日本ラグビー協会・土田会長が語る…W杯再招致、15人制女子強化、平尾さんへの思い
-
日本OP優勝の蝉川が所属の東北福祉大4位 全日本大学選手権
-
松澤さん優勝、女性1位は雨宮さん スポニチゴルフサーキット