来年9月開幕ラグビーW杯仏大会 組織委CEO「日本大会のように素晴らしい大会となるよう努めている」

2022年11月16日 04:11

ラグビー

来年9月開幕ラグビーW杯仏大会 組織委CEO「日本大会のように素晴らしい大会となるよう努めている」
インタビューに応じたラグビーW杯フランス大会組織委員会CEOのジュリアン・コレット氏 Photo By スポニチ
 ラグビーのW杯フランス大会は来年9月8日に開幕する。大会組織委員会のジュリアン・コレット最高経営責任者(CEO)は14日、パリ市内でインタビューに応じ、1次リーグD組の日本戦4試合のチケットが完売するなど売れ行きが好調であることを明かした。20日には日本とフランスのテストマッチ(トゥールーズ)が行われる。
 ――23年W杯フランス大会まで1年を切った。今の心境は。
 「私たちはワールドラグビー(WR)とフランス政府、フランス協会(FFR)と協力し、最も美しいW杯にしたい」

 ――19年W杯日本大会からバトンを受け取った。
 「日本とフランスを比較したくないが、日本大会のように素晴らしい組織、大会となるよう努めている」

 ――チケットの売れ行き状況は。
 「全260万席のうち、250万席を販売し、200万席が売れた。9月に販売した24万枚のチケットは5時間内に売り切れたよ。残りの50万枚は法人用チケットで、それ以外は完売だ。法人用も問題なく売れるし、売れ行きは凄く良いね」

 ――1次リーグD組の日本戦4試合はどうか。
 「日本はベースキャンプ地のトゥールーズで2試合、ナントとニースで1試合ずつを行うね。チケットは日本に向けて1万500枚を売って完売した。各試合において、全体のうち、日本人購入者の割合はチリ戦13%、アルゼンチン戦12%、サモア戦9%、イングランド戦7%という状況だね」

 ――新型コロナウイルスが大会に及ぼす影響は考えられるのか。
 「欧州では自由に旅行ができているし、制御できているのでリスクはないと判断している」

 ――フランス国内の盛り上がりは。
 「実施したアンケート結果では、この国でW杯を行うことはフランスに良い影響を与えると思っている人が90%だったよ。また、90%のフランス人がラグビーに良いイメージを持っている」

 ――合同開催だった07年にもフランスでW杯が行われた。再び大舞台を自国で迎えることの意義は。
 「当時はフランスだけでなく、スコットランド、ウェールズとの合同開催だった。大会終了後は国内で子供たちのラグビークラブの登録者数が一気に30%増えたんだよ。でも、予想外のことだったから(クラブの環境や体制の)準備が整わず、翌年にはみんなが去っていた。今回はそのようなことがないよう、利益の一部を地方のクラブへ寄付する。例えば、子供を見守る親が寒い季節でも温暖に過ごすことができるクラブハウスを造りたい」

 ――20日には日本―フランス戦がトゥールーズで行われる。
 「フランスは現在、テストマッチ12連勝中だ。それが妨げられないよう13連勝してほしい。でも、日本にも頑張ってもらいたいよ(笑い)」

 ≪日本初戦相手はチリ≫W杯1次リーグD組の日本は、来年9月10日のチリ戦で初戦を迎える。大会期間中のベースキャンプ地はフランス南部のトゥールーズで、同戦と第3戦のサモア戦の会場でもある。欧州遠征中の現在も同地に滞在しながら調整しており、20日には「リポビタンDツアー2022」最終戦として、世界2位のフランスと戦う。

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