埼玉栄・齋藤成剛が伊勢ノ海部屋入門会見 父・甲山親方「心配しますけど期待の方が大きい」

2022年12月11日 16:54

相撲

埼玉栄・齋藤成剛が伊勢ノ海部屋入門会見 父・甲山親方「心配しますけど期待の方が大きい」
伊勢ノ海部屋入門会見を行った埼玉栄の齋藤成剛(中央)。右は父の甲山親方(元幕内・大碇)。左は師匠の伊勢ノ海親方(元幕内・北勝鬨)=撮影・前川 晋作 Photo By スポニチ
 甲山親方(元幕内・大碇)の長男で埼玉栄高相撲部3年の齋藤成剛(17)が11日、東京都文京区の伊勢ノ海部屋で入門会見を行った。会見には、甲山親方と師匠の伊勢ノ海親方(元幕内・北勝鬨)、埼玉栄高相撲部の山田道紀監督も同席した。
 齋藤は同校相撲部で主将を務め、3年時には関東大会優勝などの実績を残してきた。中学時代は体重75キロで全国レベルでの活躍はなかったが「周りが自分より強くて、同じことをやっていてもレギュラーには入れない」と自主的にランニングを増やすなど人の何倍も稽古を積み重ねて高校3年間で急成長。体重は110キロにまで増え、右前ミツの型に磨きをかけた。

 激しい突き押しを得意とした父の相撲の映像を見ることはあるかと問われると、取り口が対照的なためか「タイプが違うのであまり参考にならない」と答えた。これには父も苦笑い。「投げもできるし前に落ちない。柔らかさやしなやかさがある」と、自分にはなかった長所を挙げて評価した。齋藤が目指す力士に挙げたのは、小兵ながら多彩な技で魅了した元小結・智乃花(現・玉垣親方)。「会場を沸かせられるような、良い相撲を取れるようになりたい」と憧れの姿を思い描いた。

 師匠の伊勢ノ海親方は「小さい時から父(甲山親方)の背中を見て相撲をしてきたわけですから、父を一つの目標として、これから父を抜いていくような力士に育ってほしい」と期待した。

 甲山親方は今後「親方」として愛息子を指導していくことになる。「覚悟を決めたなら頑張れよという気持ち。自分の子供なので心配もしますけど期待の方が大きいですね」。複雑な心境を語る言葉の中に、優しい父親の顔をのぞかせた。

 ◇齋藤 成剛(さいとう・せいごう)2005年(平17)2月22日生まれ、東京都江戸川区出身の17歳。5歳の頃、台東区の小松竜道場で相撲を始め、江戸川区立春江中3年時に都大会準優勝。埼玉栄高1年時に全国高校選抜大会100キロ級準優勝。2年時に関東大会軽重量級(95キロ未満)優勝、関東選抜大会無差別級優勝。3年時に関東大会無差別級優勝、全国高校選抜宇佐大会8強。父は元幕内・大碇の甲山親方で、弟2人も相撲に励む。次男・忠剛は埼玉栄高1年。三男・夕剛は春江中1年。

おすすめテーマ

2022年12月11日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム