ネッツの渡辺雄太が復帰戦で10得点 主力8人欠場の中でペイサーズを敵地で見事に撃破
2022年12月11日 12:03
バスケット
実況アナウンサーが「UNLIKELY・VICTORY(ありえない勝利)」と絶叫した一戦で最大のハイライトとなったのは、122―122で迎えた第4Q残り2分40秒の場面。渡辺はフリースローの1本目を成功させたが2本目は失敗した。しかし自分でオフェンス・リバウンドをキープ。ペイント内からすぐにアウトサイドにいたパティー・ミルズ(34)にパスを出した。するとミルズは左サイドから起死回生の3点シュートを成功。わずか2秒間で成立させた事実上の“4点プレー”が流れを変えた。
渡辺は第1Qの残り1分58秒に左サイドから放った3点シュートは失敗したものの、その30秒後には正面からインサイドを突いてのフローターで初得点。今季57・1%の成功率を記録していた3点シュートは最初の3本を外したものの、第2Qの4分41秒、デビッド・デュークJR(23)のアシストを受けて右サイドからの4本目は成功させた。
東地区全体4位のネッツは2日連続の試合(4日間では3試合目)でこれがロード4連戦の初戦。前日のホークス戦に先発したケビン・デュラント(34)、カイリー・アービング(30)、ロイス・オニール(29)、ジョー・ハリス(31)、ベン・シモンズ(26)は全員ベンチには入らず、セス・カリー(32)のほか故障を抱えるニック・クラクストン(23)とT・J・ウォーレン(29)も欠場するなど主力8選手が不在となって実働9人でこの試合に臨んだ。
しかし渡辺同様にベンチから出た2シーズン目のガード、キャム・トーマス(21)が自己最多の33得点をたたき出せば、ミルズも24点、デイロン・シャープ(21)は20得点と12リバウンド、昨季まで4シーズン、ペイサーズに在籍していたガードのエドモンド・サムナー(26)も21得点と4選手が20得点以上をマーク。先発に回ったマーキーフ・モリス(33)も15得点と11リバウンドを稼ぐなど全選手が奮闘して圧倒的に不利な状況をはねのけた。
ネッツはここ8戦で7勝目。3点シュートの成功率(32・1%)はペイサーズ(47・7%)を下回ったものの、リバウンドでは59―30(うちオフェンス・リバウンドは29―7)と圧倒して勝利をものにした。
渡辺は今季出場した15試合で3点シュートを47本中25本を決めて成功率は53・2%。現時点での3点シュート成功率部門の1位はデイミオン・リー(30=サンズ)の49・5%で2位はマルコム・ブログドン(29=セルティクス)の49・4%で、規定本数には届いていないもののこの数値を超えている。ランクに入るには試合数と同じ成功本数が必要。12日のウィザーズ戦で4本を決めれば、渡辺は成功率部門1位に復活することが可能になる。
主力が出場したペイサーズはガードのタイリース・ハリバートン(22)が3点シュートを8本中7本成功させて自己最多の35得点を稼いだが、第4Qはネッツの勢いに押されてスコアは33―41。このカードでは今季1勝2敗としなった。
なおネッツは12日(日本時間13日)にワシントンDCでウィザーズと今季3度目の対戦に臨み、16日にはトロントでラプターズ、18日にはデトロイトでピストンズと顔を合わせることになっている。。
<渡辺の全オフェンス>
▼第1Q(出場5分9秒=2得点)
(1)10分2秒・左サイドから3点シュート=×
(2)10分32秒・正面やや左からドライブしてペイント内でフローター=○
▼第2Q(出場5分16秒=3得点)
(3)13秒・右サイドから3点シュート=×
(4)1分31秒・右サイドから正面に回り込んでドライビングステップでのジャンプシュート=×
(5)3分43秒・右コーナーから3点シュート=×
(6)4分41秒・右サイドから3点シュート=○(アシスト・デュークJR)
▼第3Q(出場6分24秒=2得点)
(7)6分18秒・オフェンス・リバウンドをキープしてゴール下=○
(8)8分29秒・速攻から左サイドで3点シュート=×
(9)9分16秒・オフェンス・リバウンドからティップ=×
▼第4Q(出場4分19秒=3得点)
*9分20秒・フリースロー2本=○×
(10)10分11秒・トーマスのエアボールをフォローしてゴール下=○
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