常翔学園 まさかの7大会ぶり初戦敗退 “花園初”女性監督「勝ちたかった」選手には感謝

2022年12月31日 06:00

ラグビー

常翔学園 まさかの7大会ぶり初戦敗退 “花園初”女性監督「勝ちたかった」選手には感謝
<全国高校ラグビー 常翔学園・尾道>初戦敗退に肩を落とす常翔学園フィフティーン(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会2回戦   常翔学園30-31尾道 ( 2022年12月30日    花園ラグビー場 )】 大会史上初の女性監督が1点に泣いた。Bシードの常翔学園は7大会ぶりに初戦敗退。平池三記監督(53)は「勝ちたかった。勝たせなきゃいけませんでした」と漏らした。不祥事の責任を取って今秋辞任した野上友一前監督(64)に代わり、副部長から就任。大会実行委員会によると、“花園初”の女性監督だった。
 「注目されることは分かっていたが、特に女性だから…と意識はしなかった。ラグビーを知らず、子供たちにできることが限られるのは申し訳ない。できることを探してやるしかなかった」

 一進一退の試合中も「強気で」と常に背中を押した。後半早々にシンビンで1人少ない時間もあって劣勢に回り、再逆転も実らず最後は1点届かなかった。3トライを挙げたSH田中主将は「気持ちが空回りして規律を守れなかった。平池先生、野上先生には感謝の気持ちしかない」と涙に暮れた。「感謝です。いろんな人が助けてくれた。子供たちが一番頑張った」と指揮官。新チームでも引き続き指揮を執る予定だ。

 ◇平池 三記(ひらいけ・みき)1969年(昭44)9月15日生まれ、香川県坂出市出身の53歳。坂出高、大教大を経て一般企業に就職し、25歳の時に数学教諭として公立高校へ赴任。99年から大工大高(現常翔学園)へ。01年から同校ラグビー部の副部長を務め、ことし9月から監督と部長を兼任。趣味は習いごと。

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