逆転の長崎北陽台が本領 前半自滅0―19も白丸主将「アタックを続ければ大丈夫」後半底力見せた

2022年12月31日 06:00

ラグビー

逆転の長崎北陽台が本領 前半自滅0―19も白丸主将「アタックを続ければ大丈夫」後半底力見せた
<日本航空石川・長崎北陽台>後半、力強く前進する長崎北陽台・下田(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会2回戦   長崎北陽台28―19日本航空石川 ( 2022年12月30日    花園ラグビー場 )】 シード校が登場して2回戦16試合が行われた。Bシードの長崎北陽台は日本航空石川に28―19と19点差を逆転し、初戦突破した。
 0―19。いいところなく前半を終えた長崎北陽台だったが、慌てない強さがあった。

 原因が明確だったからだ。フィジカルに定評のある相手の前に反則を連発して、前半だけで8を数えほとんど自陣でのプレーを強いられた。1年時から花園に出場しているロックの白丸主将は「周りの声が聞こえていない部分があったので、しっかり周りの声を聞こうと話をしました」とチームを落ち着かせることに努めた。一方で一度攻め込んだ場面ですんなりとインゴールを脅かしたことから「アタックを続ければ大丈夫」と鼓舞した。

 後半は見違えるような動きだった。3分、8分と連続トライで5点差に迫ると、同16分にゴール前の左中間ラックからNo・8久保が決勝の逆転トライ。「主将がゴール前まで運んでくれて。あとは自分が思い切りよくプレーすれば取れると思った」と笑みを浮かべた。終了間際にも追加点を挙げ、鋭い守備で後半は無失点だ。品川英貴監督は「前半は自滅した。アタックし続ければ逆転できると思った」とうなずいた。

 逆転の北陽台。長崎大会の決勝では長崎北に前半は5―14と苦しい戦いを強いられながら31―14とひっくり返して頂点に立った。白丸は「(県予選)決勝ではなかなか逆転できなかったが、今日はハーフタイムで修正できた」とチームの成長を実感していた。

 94年度には決勝に進出。相模台工(神奈川)に敗れて、準優勝に終わったが、県立高校の躍進は花園を沸かせた。07年度にも4強。元日の3回戦では2大会連続のベスト8進出をかけ、シード校を破って勢いに乗る尾道(広島)とぶつかる。白丸は「できるだけノーペナ(反則なし)に近い状態で、持ち味の堅守速攻を武器にアタックできればいいと思います」と力を込めた。(杉浦 友樹)

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