報徳学園 元日本代表の“DNA”継ぐSO伊藤利江人 叩き出した17点 高校3冠へ快勝発進
2022年12月31日 06:00
ラグビー
「やりたいことができていなかったし、初戦の緊張もあった。全国が一番、やってきたことを発揮できる場所。自分たちの力を発揮できるようにしたい」
硬さがあった序盤は思うような試合運びができなかっただけに、反省ばかりが口をついた。それでも、1年時から司令塔の位置で花園に出場してきた経験値がある。前半途中から巧みなランで流れを引き寄せ、ゴールキックは7本中6本を成功させるなど1人で17点を叩き出した。
明大でヘッドコーチを務める父の宏明さん(47)は明大やトップリーグ、イタリアなどでプレーした元日本代表SO。父と同じ明大のジャージーを着ることに憧れ、より成長できる環境を求め、東京から兵庫に移り住んだ。同じ中学からやってきたロックのジョーンズとWTB海老沢も、それぞれ1トライ。県大会決勝はメンバー外だったCTB福本は、高校日本代表候補のCTB炭竈を押しのけて先発するなど新戦力の台頭も心強い。
春の選抜大会、夏の7人制大会を制し、史上4校目となる高校3冠を目指す今大会。「これまでの2冠の自信を持ちながら、チャレンジャーという意識で。この大会でも成長したい」。有終を飾るべく、一戦一戦を全力で乗り越えていく。(西海 康平)
◇伊藤 利江人(いとう・りえと)2004年(平16)7月30日生まれ、東京都出身の18歳。6歳でラグビーを始め、世田谷区立千歳中から報徳学園に進学。花園には1年生から出場し、1年時は1回戦敗退。2年時は16強入り。1メートル70、73キロ。高校日本代表候補。SO。名前の「りえと」は、イタリア語で幸せなどの意味。
▽高校3冠 冬の全国大会、春の選抜大会に加え、東京五輪強化を目的に14年から始まった夏の7人制大会の3タイトル制覇を指す。東福岡は14年度と16年度に達成。15年度は東海大大阪仰星、19年度は桐蔭学園が達成している。
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