丸山希 W杯2度目の表彰台「たぶん生まれて初めて」ヒルサイズ越え2本で3位 11位沙羅の祈りも届いた
2023年02月11日 18:21
ジャンプ
丸山は多くの選手がジャンプ後に肩を落とす中、2本目も90.5メートルの会心のジャンプを見せ、着地後にはガッツポーズも見せた。2本ともヒルサイズを越える最長不倒。その後、高梨と伊藤とともに残り2選手の結果を祈るように見守った。僅差の勝負となった3位争いを制し「2本ともヒルサイズを越えたのはたぶん生まれて初めて。とてもいい日になったし、次につながる経験になった。シーズン始めに比べたら、だいぶ(スキー板の)いいところに乗れている」語った。表彰式ではシャンパンをうまく開けられない場面もあったが、2週連続の表彰台で笑顔がはじけた。
18年からW杯に参戦している丸山のシーズン前までの最高順位は4位。5日の第17戦で初めて伊藤、高梨とともに表彰台に立ち「ずっと憧れていた先輩と一緒に表彰台に立てて、うれしい気持ちでいっぱい」と語っていた丸山。昨シーズンは21年10月の全日本選手権ラージヒルで転倒して左膝前十字じん帯損傷の重傷を負い、大きな目標だった北京五輪出場も逃した。苦難を乗り越えたどり着いた表彰台に立ち「ケガをした時からいろんな人にサポートしてもらったおかげで、最高の景色が見られた」と喜びと感謝の言葉を語っていた。
一方の高梨は今季は昨年11月の開幕2連戦で6位、5位とまずまずのスタートも、9度も2桁着順に沈むなど不振が続いた。北京五輪でのスーツ規定違反をきっかけに一時は引退も検討。シーズンへの始動が遅れた影響で、マテリアル(道具)やスーツの規定変更への対応も遅れたが「頭で考えていることと、体やテクニック的なものをうまくリンクできた」と4日にドイツ・ビリンゲンで行われた第16戦で2本の大ジャンプをそろえ今季初の表彰台となる3位に入った。
そして続く同地で行われた5日の第17戦では、伊藤が6年ぶり6度目となる優勝。2位には2本目に優勝した伊藤を超える136.5メートルを飛んだ丸山が入り、高梨は2戦連続となる3位に入り、日本女子史上初となる表彰台独占の快挙を成し遂げた。10日にオーストリアで行われた第18戦は高梨が日本勢最上位の8位だった。
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