羽生結弦さん 宮城に届けた「希望の星」 11日で震災から12年

2023年03月11日 04:45

フィギュアスケート

羽生結弦さん 宮城に届けた「希望の星」 11日で震災から12年
<羽生結弦notte stellata>notte stellataを演じる羽生結弦(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 フィギュアスケート男子で五輪2連覇し、プロとして活動する羽生結弦さん(28)が故郷で初めて座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata」は10日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。公演名はイタリア語で「満天の星」。東日本大震災当日に見た満天の星空に心を救われた羽生さんは、今度は約6000人の観客の前で希望を届けた。東日本大震災から12年となるきょう11日とあす12日も行われる。
 冒頭に「ノッテ・ステラータ」、フィナーレでは「春よ、来い」を情感たっぷりに舞った。震災を経験した人や、そうでない人に対しても「人生のちょっとした苦しいところでこのノッテ・ステラータの星みたいなものがちょっとでも希望を届けるものになっていたらな、と願っていました」と振り返った。

 スペシャルゲストの体操男子個人総合で五輪2連覇の内村航平さん(34)とのコラボも実現。氷上のスピン×円馬の旋回、4回転トーループ×床運動の前方宙返りという競演で会場を沸かせ、羽生さんは「エネルギーが増幅して、でも支え合って、ぶつかって、みたいな。いろんな力の掛け合わせが見えた」と満足した表情を見せた。

 【羽生さんに聞く】――3・11から12年になる。
 「このショーだからこそ伝えられる気持ち、このショーだから見えるプログラムの新しい一面、気持ち、テーマ、そういったものをまた感じていただければ」

 ――内村さんから感じたこと。
 「同じオーラを持っている人だなと凄く思いました。今日コラボしている時にやっぱり、自分も見たいなって思ってしまうくらい。単純な言葉にすると、格好いいなって思いました」

 ――フィナーレの「春よ、来い」はどんな思いで滑ったか。
 「震災のことを考えたりとか、震災に遭われた方々の希望って何だろうとか、いろいろイメージしながら。僕自身がそれになれるのだろうかということもまた、考えながら滑らせていただきました」

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