若元春 三役の意地 翠富士を止めた 新三役から連続勝ち越し

2023年03月23日 05:06

相撲

若元春 三役の意地 翠富士を止めた 新三役から連続勝ち越し
翠富士(右)を押し倒しに破る若元春(撮影・井垣 忠夫)  Photo By スポニチ
 【大相撲春場所11日目 ( 2023年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )】 小結・若元春が単独首位の翠富士に今場所初めての土をつけ、3敗を守って勝ち越しを決めた。昨年秋場所から4場所連続、新三役からは2場所連続の勝ち越し。目標の2桁勝利も見えてきた。小結・大栄翔が勝ってただ一人2敗を守り、1敗の翠富士と1差に迫った。
 若元春が三役の力を示した。強烈な右カチ上げから得意の左を差し、相手の肩透かしに乗じて前に出て押し倒し。翠富士の快進撃を止めると同時に勝ち越しを決め、不在の横綱大関に代わる“看板力士”として存在感を見せた。それでも慢心することなく「小結という看板を背負っているので2桁ぐらい勝たないといけない」とさらなる勝ち星の上積みを求めた。

 控えめな性格で、先場所新小結で勝ち越しても「自信はない。みんな凄いなと思っている」と謙虚に話す。本人いわく「現実主義」だが、三役での2桁勝利を「最低限のライン」と表現するように、実力と地位に応じた自覚も備わってきた。10勝に到達すれば、来場所は大関獲りへの足固めも「現実」となってくる。

 単独首位の翠富士を引きずり降ろして2差に迫り、優勝圏内に残った。弟の若隆景が初優勝を果たしてからちょうど1年。今度は兄が、混戦場所の主役に名乗りを上げる。

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