【玉ノ井親方 視点】大栄翔 若乃花さんのように踵が浮くタイプだが、腰が下りていれば問題ない

2023年03月23日 19:44

相撲

【玉ノ井親方 視点】大栄翔 若乃花さんのように踵が浮くタイプだが、腰が下りていれば問題ない
<大相撲春場所>北勝富士を突き出しに破る大栄翔(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所12日目   ○大栄翔(突き出し)北勝富士● ( 2023年3月23日    エディオンアリーナ大阪 )】 1敗で優勝争いをリードしていた翠富士が敗れ、大栄翔がトップに並んだ。
 低い立ち合いから右、左と力強い突きを見舞って押し込み、そのまま前に出て勝負を決めた。

 今場所は踏み込みが鋭く、その後の喉輪や突き上げにスピードがあり力強い。立ち合いで相手にしっかり当たれている分だけ、二の矢の攻めも効果的だ。

 前に出る時に踵が浮くタイプで、短距離走のスタートの時のような前傾姿勢で攻める。相撲の基本は踵をつけたすり足。ただ、親指が浮いてしまうとまずいが、踵が浮いていても重心がおりていれば問題はない。元横綱・3代目若乃花さんも似たように踵が浮く感じだった。

 これで、10勝を挙げた西前頭筆頭の先場所に続く2桁勝利。3敗までの4力士の中で優勝経験があるのは大栄翔一人だけ。21年(令3)初場所以来の2度目の幕内優勝に周囲の期待も高まるが、まだ霧馬山や翠富士との対戦も残っている。本人にすれば一日一番、目の前の土俵に集中するだけという気持ちだろう。(元大関・栃東)

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