渡辺雄太が今季56本目の3Pを成功 八村塁の“日本記録”を更新 ネッツのプレーオフ・マジックは「2」

2023年04月03日 07:27

バスケット

渡辺雄太が今季56本目の3Pを成功 八村塁の“日本記録”を更新 ネッツのプレーオフ・マジックは「2」
ジャズ戦で2本の3点シュートを決めたネッツの渡辺(AP) Photo By スポニチ
 ネッツの渡辺雄太(28)が2日に地元ブルックリンで行われたジャズ戦で、3点シュートを4本中2本成功。今季の成功数は56(試投125)となり、レイカーズの八村塁(25)がウィザーズ時代の昨季にマークしていたNBA日本人選手のシーズン最多成功記録(55)を更新した。
 渡辺は43―35で迎えた第2Qの7分50秒からコートに登場。右のコーナーから放った最初の3点シュートは失敗したが、残り1分2秒、正面やや右ベースライン際にドライブしたスペンサー・ディンウィディー(29)からのパスを受けると、左コーナーから“キャッチ&シュート”でボールをリングの中に通過させた。

 3点シュートを決めたのは4試合ぶり。出場55試合目、試投123本目での記録達成となったが、昨季42試合に出場した八村も試投123本中55本の成功だったために、現在2人しかいないNBAの日本人選手は試合数こそ違うもののまったく同じペースで“日本記録”に到達した。

 渡辺は第3Qはベンチにいたが第4Qは出だしからコートに再登場。開始58秒に右のコーナーからロイス・オニール(29)のアシストで2本目の3点シュートを決め、この瞬間、八村を抜いて“日本記録保持者”となった。このあとキャッチ&シュートではなくドリブルのあとに放った4本目は失敗。この日は出場8分で6得点、1リバウンド、2アシストという内容だった。渡辺が複数本の3点シュートを決めたのは14試合ぶり(今季14回目)で出場時間帯のチームスコアはプラス2。今季の3点シュートの成功率は前日までの44・6%から44・8%に上昇。これも昨季の八村(44・7%)をわずかながら上回っている。

 ネッツは最大23点のリードを奪いながら、残り7・9秒に1点差にまで詰め寄られたが111―110(前半53―42)で逃げ切って43勝35敗。3連勝を飾ってここ5戦では4勝目を挙げた。ミケル・ブリッジズ(26)が30得点、ディンウィディーが17得点、12アシストをマーク。しかし111―110で迎えた残り5・8秒には、セス・カリー(32)が今季の成功率が98・0%だったフリースローを2本とも外すなど、終盤での“リスク管理”には課題を残した。

 プレーオフに無条件に進出できる下限は6位。ネッツは7位ヒート(41勝37敗)には2ゲーム差をつけており、直接対決では3戦全勝となっているために5シーズン連続となるプレーオフへ進出へのマジックは残り4試合で「2」となった。

 敗れたジャズは36勝42敗。カリーが大詰めでフリースローを2本外したあと、ケリー・オリニク(31)が左サイドからジャンプシュートを放ったが失敗し、第4Qを42ー26として猛追しながらもあと一歩及ばなかった。ジャズは現時点で西地区全体の12位。プレーイン・トーナメント(7~10位)進出への下限となっている10位サンダーとゲーム差は試合終了時点で「2」となっている。


 グリズリーズでNBAデビューした渡辺の3点シュートの年度別成功数はラプターズ時代を含め2(出場15試合)→3(18試合)→36(50試合)→27(38試合)→56(55試合)。ネッツで迎えた5シーズン目は主力選手のトレードの影響もあって後半戦では出番が激減したが、その中でコツコツと成功数を積み重ねて八村の記録を上回った。

 ただし今季ウィザーズとレイカーズでプレーしている八村はここまで58試合に出場して3点シュートを147本中49本成功。渡辺との差は7本で、逆転する可能性は残している。

 <渡辺の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場機会なし)
 ▼第2Q(出場4分10秒=3得点)
(1)9分27秒・右コーナーから3点シュート=×
(2)10分58秒・左コーナーから3点シュート=○(アシスト・ディンウィディー)
 ▼第3Q(出場機会なし)
 ▼第4Q(4分11秒=3得点)
(3)58秒・右コーナーから3点シュート=○(アシスト・オニール)
(4)1分38秒・右サイドでプルアップで3点シュート=×

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