今平 原点回帰の逆転V「最高の滑り出し」 階段ダッシュ再開で“賞金王仕様”足腰強化

2023年04月03日 04:30

ゴルフ

今平 原点回帰の逆転V「最高の滑り出し」 階段ダッシュ再開で“賞金王仕様”足腰強化
優勝カップを掲げ笑顔の今平(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 東建ホームメイト・カップ最終日 ( 2023年4月2日    三重県 東建多度CC名古屋=7062ヤード、パー71 )】 2打差の4位から出た今平周吾(30=ダイヤゴルフ)が8バーディー、ボギーなしの63をマークして通算20アンダーとし、開幕戦を逆転で制して通算8勝目を飾った。72ホール264ストロークで大会コースレコードを3打更新。首位スタートの石川遼(31=CASIO)は68で回り通算17アンダーで3位だった。
 1打リードで迎えた最終18番、今平は優勝を決定づける2メートルのバーディーパットを沈めると、静かに右拳を握った。

 「初戦で優勝できたので最高の滑り出しだと思う」

 前半は我慢の展開だったが、「自分が伸ばさないと追いつかない」と奮起。後半にかけて徐々にペースアップした。12番から3連続バーディーを奪うと、一気に首位まで駆け上がった。優勝を意識し始めた17番パー5で2オンに成功。上がり2連続バーディーとし、2打差逆転で大混戦の優勝争いに決着をつけた。

 18、19年と2年連続で賞金王に輝いた実力者。一昨年の東京五輪出場を逃すと、昨季も賞金ランク12位と存在感が薄れた。オフは「初心を忘れないように」と原点回帰。父の助言もあって、実家がある埼玉県入間市の桜山展望台で階段上りトレーニングを敢行した。今平にとって、中学生時代から体をいじめていた思い出の地。高さ約150メートルで244段もある階段を1日10往復した。「マシンでやると、ちょっと硬い感じの感覚になるけど、階段ダッシュだとバネのある強さを得られる」。賞金王時代にも実践していたトレーニングを再開し、粘り強い下半身を手に入れた。

 今シーズンから、かつて専属だった柏木一了キャディーと2年ぶりにタッグを組んだ。「久々に柏木さんとやって、いい初戦を終えられたので一安心」と安どの表情をみせる。今季の目標は3勝。30歳は「調子が良くなってきたので、また賞金王を獲れるように頑張っていきたい。次の試合も優勝する気持ちで臨んでいきたい」と王座奪還を見据える。

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