松山英樹 V奪回へ鍵は“新生13番”2オン 35ヤード延長…安全策の選手増える? 練習では難なく攻略

2023年04月07日 02:15

フィギュアスケート

松山英樹 V奪回へ鍵は“新生13番”2オン 35ヤード延長…安全策の選手増える? 練習では難なく攻略
第1ラウンド、1番でティーショットを放つ松山英樹 Photo By 共同
 男子ゴルフの今季メジャー初戦となるマスターズは6日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7547ヤード、パー72)で開幕。21年大会覇者の松山英樹(31=LEXUS)は5日、インの9ホールを回って最終調整を終えた。今年から距離が延び、鍵となる13番パー5では2オンに成功するなど好感触の様子。2年ぶり2度目の優勝へ、「ゴルフの祭典」が幕を開けた。
 10年連続12回目のマスターズとなる松山にとって、新たな攻略の鍵となるのが改修された13番パー5だ。左ドッグレッグのアーメンコーナーの出口。以前より後方にティーイングエリアが新設され、距離が35ヤード(約32メートル)延びた。これまで最もスコアを伸ばしやすかったホールが、変貌を遂げた形だ。21年覇者は「いいんじゃないですか」と自信を見せていた。

 その言葉通り、開幕前日練習では難なく攻略した。1Wでフェアウエー左に置くと2打目はアイアンで楽々とクリークを越え、ピン左約5メートルのイーグルチャンスにつけた。これまで11度の出場で平均スコアは4・571。計42ラウンドで16個のパーより多い19バーディーと2イーグルを奪うなど元々得意とするホールでもある。545ヤードになっても、それは変わらない様子だ。

 一方でこれまで多くの選手が2オンを狙ったが、今年からは安全策で刻む選手が増えるという予測が多い。タイガー・ウッズ(米国)は「劇的な変化だ。3番ウッドと8番アイアンを使って(グリーンを狙って)いた時代は終わった」と言い、ロリー・マキロイ(英国)は「これまでティーショットが良ければグリーンを狙っていたが、今は決断が必要になる」と分析した。

 チャンスであると同時に、絶対に落としたくないホール。難度が上がった“新生13番”で着実にスコアを伸ばすことができれば、2年ぶりの頂点も近づく。「それを目指さないで来てるわけではない」と語った松山。栄光のグリーンジャケットを取り戻す戦いが始まる。

 ▽13番パー5(Azalea) アザレアと名付けられた左ドッグレッグのホールで、グリーン手前には小川が流れる。これまでの510ヤードはパー5としては短く、記録の残る1942年から昨年までの平均スコアは4.775で最も簡単なホールとされた。土地を買収してティーイングエリアを後方に下げ、545ヤードに延ばした。ベストスコアは94年にジェフ・マガート(米国)が記録した「2」で、ワーストは78年の中嶋常幸の「13」。

 ≪青いウエアで登場≫青空が広がる中、青いウエアに身を包んだ松山が1番パー4からティーオフした。3Wで放った第1打はフェアウエーを捉え、左奥に切られたピンを攻めてピン右手前7メートルに運ぶ。バーディーパットこそわずかにカップ左を抜けたが、きっちりとパーで滑り出した。「いい位置で週末を迎えられるように」と語っていた31歳。2年ぶり2度目の優勝へスタートした。

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