【靖国神社奉納大相撲】巡業で人気の“初っ切り力士”栃満に地元の温かい拍手 新ネタは「模索中」

2023年04月17日 19:57

相撲

【靖国神社奉納大相撲】巡業で人気の“初っ切り力士”栃満に地元の温かい拍手 新ネタは「模索中」
「初っ切り」でおなじみの栃満(右)と和歌桜も稽古に参加(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲春巡業が17日、東京都千代田区の靖国神社で行われた。20年以降はコロナ禍で中止が続いており、150年以上の歴史と伝統を持つ「靖国神社奉納大相撲」が4年ぶりに復活した。
 土俵祭りが営まれた後、幕下以下の力士たちによる申し合い稽古が約1時間行われ、巡業などの花相撲で行われる「初っ切り」でおなじみの序二段・栃満(春日野部屋)も参加した。東京都国分寺市出身の27歳。靖国神社の土俵は、相撲を始めた小4の頃から都大会などで何度も相撲を取ってきた“ご当所”。「高校の時、国体予選で2年連続ここで5位決定戦やったな」と思い出の地を懐かしんだ。

 足立新田高を経て14年春場所で初土俵を踏み、今年で力士生活10年目。初っ切りは19年から担当しており、現在は同部屋で同学年の和歌桜とコンビを組んでいる。コロナ禍で花相撲の中止が続いていた頃は初っ切りを披露する機会もなかったが、昨年の夏巡業から復活。コロナ下ならではの“新様式”も取り入れるようにした。口に水を含んで毒霧のように相手の顔に吹きかける演出は、感染予防の観点から不可に。「代わりに何をやるかという話になって“塩をぶつけるのいいんじゃない?”って、僕が考えました。マスクを取り出すのも考えました」。塩を勢いよく顔にぶつけて爆笑を起こす場面を作り出した。機転を利かせたアドリブを取り入れることも多く「これから何を入れていこうか模索中です」と“新ネタ”に期待を持たせた。

 “本業”の相撲では、序二段上位で迎えた春場所を4勝3敗で勝ち越し、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)での三段目復帰が確実となっている。この日は、幕内・北青鵬(21=宮城野部屋)の胸を借りてぶつかり稽古を行った。この日は稽古、取組、初っ切り、付け人の仕事と大忙し。地元ならではの温かい拍手を浴び、来たる東京場所への英気を養った。

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