かすみがうらマラソン 男子・ベンジャミン、女子・松村が優勝 視覚障がいは堀越が連覇

2023年04月17日 04:00

マラソン

かすみがうらマラソン 男子・ベンジャミン、女子・松村が優勝 視覚障がいは堀越が連覇
<かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2023>フルマラソン男子・女子で優勝したガンドゥ・ベンジャミンと松村幸栄(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【スポニチ主催第33回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2023 ( 2023年4月16日    茨城県土浦市J:COMフィールド土浦発着 )】 1万4056人がエントリーして開催され、フルマラソン男子はガンドゥ・ベンジャミン(31=栃木県陸協)が大会記録に迫る2時間14分56秒で制した。同女子は松村幸栄(34=コモディイイダ)が大会新記録となる2時間39分17秒でともに初優勝を飾った。国際ブラインドマラソン男子は東京パラリンピック(視覚障がいT12)銅メダルの堀越信司(34=NTT西日本)が2時間26分21秒で2連覇した。
 ≪初出場40キロ独走≫男子フルマラソンは2キロ過ぎに抜け出すと、ベンジャミンは40キロ独走で優勝テープを切った。気温がぐんぐん上がる過酷なレースになったが「暑いのは慣れている。初めての大会で勝ててうれしい」と大粒の汗を拭った。日大4年時には箱根駅伝2区区間賞の実績を持つ実力者。実業団を経て、現在は栃木県壬生町の職員として子供に陸上を教えながら選手としても活動する。「目標は2時間8分切り。子供からパワーをもらって頑張りたい」と目を輝かせた。

 ≪うれしい大会新≫女子フルマラソンは大会新記録を樹立した松村は「凄くうれしい。この記録に自信を持って頑張っていきたい」と晴れやかな笑顔を見せた。今年に入って早くも4度目のフルマラソン参戦。秋のクイーンズ駅伝出場を目指す中で「メンタル強化のために“月1マラソンチャレンジ”をやっています」と自らを追い込んできた。起伏の激しいコースに苦戦しながらも強い気持ちで走りきり「良い形で自信につながっている」と手応えを得た。

 ≪有森裕子さん ランナー激励≫女子マラソンで五輪2大会メダリストの有森裕子さん(56)はチャリティーアンバサダーとして精力的に動き回った。スタート地点では「最高の笑顔で頑張ってください」などと激励し、この日が「女子マラソンの日」であることも紹介。その後はフルマラソンの一部を走ってからゴール地点で声援を送った。大会には21回目の参加。「これだけ長く呼んでいただけるのはランナー冥利(みょうり)に尽きます」と多くの人々との触れ合いを喜んでいた。

 ≪三菱商事 パラスポーツの体験ブース展開≫三菱商事は“7大会連続”のオフィシャルパートナー。パラスポーツ応援プロジェクト「DREAM AS ONE.」を14年に立ち上げ、この日はパラスポーツの一つであるボッチャの体験ブースを展開した。同社所属のパラアスリート・高橋勇市(57)は全盲男子10マイルを1時間11分55秒で制して連覇を達成。レース後はブースに足を運んでボッチャを体験し「ボッチャを通じてパラスポーツも広げていきたいですね」とPRしていた。

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