W杯デビューの16歳・安楽宙斗が5位入賞「スタートダッシュを切れた」ボルダー第1戦

2023年04月23日 23:52

スポーツクライミング

W杯デビューの16歳・安楽宙斗が5位入賞「スタートダッシュを切れた」ボルダー第1戦
男子決勝の第4課題に挑む安楽宙斗 Photo By スポニチ
 【スポーツクライミングW杯ボルダー第1戦最終日 ( 2023年4月23日    東京・エスフォルタアリーナ八王子 )】 男子決勝が行われ、今月の複合ジャパンカップ(JC)で2連覇を達成した16歳の安楽宙斗(そらと、16=千葉・八千代高)が5位入賞を果たした。安楽は今大会がW杯を含むシニアの国際大会のデビュー戦。決勝は完登0だったものの、「楽しかった。悔いは残るが、この舞台に立てただけで十分。スタートダッシュを切れた」と充実感をにじませた。

 20人が出場した午前11時開始の準決勝では、1完登4ゾーンで3位通過。楢崎智亜、緒方良行ら日本の第一人者たちが敗退する中で、堂々と上位6人による決勝に進出した。その決勝ではバランス感覚が求められる難コースの第2課題で、最高点のホールドに片手を掛け、会場を大いに沸かせてみせた。

 「今までは日本の中で闘ってきたが、世界にはいろんな選手がいる。(ホールドの)距離感は遠い。手は長い方だが、ギリギリだった」。海外のトップ選手の力量を目の当たりにし、国内大会とは難度も傾向も異なる課題に出合ったことも、全ては未来につながる経験。上々の世界デビューを見守った日本代表の安井博志ヘッドコーチも「期待通り。パリ五輪に向けて、まずまずのスタートが切れたと思う」と高く評価した。

 複合JCの優勝で、すでに8月の世界選手権(スイス)代表に内定済み。同大会でメダルを獲得すれば、五輪代表にも決まるが、本人は「五輪には行きたいが、まだまだ大会がある。1大会1大会、前よりも強くなっていきたい」と、一歩一歩成長していくことを誓った。

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