岩田寛が冷めた？プレーで日本人最上位の4位！「調子が悪過ぎて冷めっ放しでした（笑い）」

2023年04月23日 17:33

ゴルフ

岩田寛が冷めた？プレーで日本人最上位の4位！「調子が悪過ぎて冷めっ放しでした（笑い）」 — ＜ISPS　HANDA・最終日＞17番、バーディパットを決めた岩田（撮影・藤山　由理） Photo By スポニチ

【男子ゴルフツアー　ISPSハンダ欧州・日本トーナメント最終日（ 2023年4月23日茨城県　石岡GC＝7039ヤード、パー70 ）】 5打差の13位から出た岩田寛（42＝フリー）が6バーディー、1ボギーの65とスコアを伸ばし、通算13アンダーで日本勢最上位の4位となった。最終日のバックナインで5つのバーディーを量産し、リーダーボードを一気に駆け上がった。

　実は開幕前の調子は最悪だったという。「悪過ぎて練習もしたくなかった。初日の途中でどうしようもなくなっちゃって、それで（気持ちが）冷めちゃったんですよ。ずっと冷めっぱなしです。今も。元々、冷めて見られるのに今週、ギャラリーで観てくれた人は“何、こいつ”って思ってるかもしれない」。いかにも岩田らしく振り返った。

　だが、何が奏功するか分からない。感情が冷め切ったせいでバーディーを取ろうが、ボギーを叩こうが「何も思わなかった」と笑う。通常はラウンド中も「怒ってばかりいる」が、この日は感情もフラットなまま。12番から怒とうの3連続バーディーも、17番パー3では7Iで1メートルに寄せるスーパーショットも淡々と放った。

　プレーの内容も「ずっと汚いゴルフをしてました」と振り返った。本来なら狙いたくなる位置からもあえて「刻む」ことを選択するなど時には理想を捨てた。それが欧州ツアー仕様に仕上げられたグリーンや難度の高いセッティングの攻略につながった。

　「冷めてるって言い方が良くないんですけど1回冷めたままやってこれもいいなって思って。いつも怒ってるから。ポジティブに冷めてるんですよ」と笑わせた。まさに新境地の開拓となったが、最後に来週もポジティブに冷めているスタイルを継続するか？と聞かれると「来週になったらまた怒ってますね（笑い）」。最後まで“らしさ”全開。岩田はやっぱり岩田だった。